2023年も始まって約2週間が経つ。70作品以上ある冬アニメもほとんど1話が公開された。文字にすると凄い量で驚く。しかし、もっと驚くべきは、自分が現在公開されている新作を全部見ていること。どんな作品が登場するのかと楽しんでたら普通に全チェックしてました。

クール中はAmazonプライムが主戦場だが、それだと配信が遅いものなどがあるため、1話はABEMAでの放送を見ることが多い私。ABEMAは地上波放送に近い早さがあるし、ラインナップもかなり補完されているからである。そこでふと思った。ひょっとして、ABEMAの1話の視聴数から作品の注目度が分かるのではないだろうか

・10万再生に壁

そう、ABEMAは画面の下に視聴数が表示されている。これはDMMとかFODなどの他の配信サイトではあまり見かけない。もちろん、配信されていない作品などもあったりするが、試しに調べてみたところ、2023年1月12日17時時点では10万再生に1つの壁があった

新作の中でも10万再生を超えていない10数本と、10万再生を超えている9本には再生数に大きな隔たりがある。そんな壁を超えて爆伸びしていた新作アニメは以下の9作品。


19.5万再生『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』
24万再生『お兄ちゃんはおしまい!』
27.6万再生『氷属性男子とクールな同僚女子』
32.4万再生『齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定』
33.9万再生『犬になったら好きな人に拾われた。』
37.6万再生『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』
53.3万再生『スパイ教室』
56.7万再生『転生王女と天才令嬢の魔法革命』
61.9万再生『人間不信の冒険者たちが世界を救うようです』

驚いたのは私が実際に見ていて面白かった作品ばかりなこと。上記9作品は全て個人的にもオススメできる。多数決で決められたアニメランキングにピンと来ない人生だったため、こんなことは初めてだ。ただ、公開された時期の差もきっとあるだろうと思うし、これだけでは片手落ちと言える。


・選外だけど入るべきアニメ

事実、現在公開された新作を全て見た身として言わせてもらうなら、選外だけどこれらに勝るとも劣らない面白さだった新作があった。その1つが『もういっぽん!』である。

女子柔道部の話である本作は、平凡な目線からの感動の描き方が丁寧で、1話の最後のシーンでは軽く感動させられるくらいだった。現在ABEMAの再生数は639回と少ないが、部活ものならではの熱度と葛藤がありそう。『弱虫ペダル』といい、週刊少年チャンピオン原作はその辺ウマイしな。

で、もう1つが『英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士~』。こちらは冒頭の古臭さで不安になったのだが、1話終わる頃にはちゃんと仕上がっていった。結果として「ふ~ん、やるじゃん」な1話だったので。こういう作品ってこの後も上がっていきそうなイメージだ。あと、オッサンから転生した美少女は大体可愛い

以上、データと私見を合わせて2023年冬アニメを紹介してみた。まだ1話、進んでいるアニメでも2話なので今からでも全然追いつける。気になったものがあったら見てみてくれ。

執筆:中澤星児
画像:(C)竹町・トマリ/KADOKAWA/「スパイ教室」製作委員会、(C)︎Miyuki Tonogaya/SQUARE ENIX  (C)︎殿ヶ谷美由記/SQUARE ENIX・氷属性製作委員会、(C)ハヤケン・ホビージャパン/『英雄王、武を極めるため転生す』製作委員会