2023年1月8日、福岡県北九州市では「二十歳の記念式典」が行われた。成年年齢が20歳から18歳に引き下げられたものの、進学や就職で地元を離れた若者が参加することで、市民意識や郷土愛の醸成につながることを期待されると、例年通り20歳を対象に式典を開催。
そんなわけで「成人式」の名称が「二十歳の記念式典」に変更された。当日は天候にも恵まれたので、新成人たちは晴れやかな気持ちで参加できたはず。今回はド派手成人式の裏側で、爽やかな再会を楽しんでいた参加者の皆さんを紹介したい。最高に癒されました。
・全員がド派手ではない
北九州市の成人式を「超ド派手なリーゼント軍団による地獄の仮装大賞」と思っている方は多いだろう。たしかに会場の一部は「歴代ヤンキー漫画の登場人物が全員集合する奇跡の祭典」みたいな雰囲気になっている……が、決して新成人全員がド派手なわけではない。
一応言っておくと、ド派手衣装に身を包む新成人も「春から消防士です」「成人式のために高校を卒業してから40万円(衣装代)を貯めました」といった感じで、地元を盛り上げるために1日限りの変身をしている場合がほとんど。彼ら曰く「本当にヤバい奴は来ない」らしい。
・たくさんの笑顔
一方で、参加者の大半はスーツを着た男性や華やかな振袖姿の女性である。会場にいると友人との久しぶりの再会を喜び、それぞれの成長や変化を報告しあう姿や、お世話になった両親や恩師へ感謝を伝える様子も伺える。感動的な場面に出くわすことも意外と多いのだ。
・友人と久々の再会
中学時代から仲良しだという男性2人はベンチで思い出話を語り合い、寝癖のまま会場にやってきた男性(専門学生)は「春から鉄道会社に就職します」と言っていた。これからも地元に誇りを持って明るい未来へと突き進んでほしい。
・みんなおめでとう
というわけで、北九州市にも爽やかな若者がたくさんいることがお分かりいただけただろう。「殺すぞ」と言わんばかりの表情でカメラを睨みつける皆さんも、カメラを向けると恥ずかしそうにピースをする皆さんも、「撮影はちょっと……」という皆さんも本当にありがとうございました。そして、みんな二十歳おめでとう!
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]