新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、全国各地の自治体は、成人式を中止や延期、オンライン配信等に切り替えるなど、規模の縮小を図っている。超ド派手成人式で知られる福岡県北九州市では、一応、午前・午後の「2部制」で人数を分けて開催する予定……なのだが。

今年も金銀ギラギラ衣装 & スーパーリーゼント頭の若者たちは現れるのだろうか? ふと疑問に思ったので、彼らのフリーダム過ぎる衣装を手掛ける人気店『みやび』に行って話を聞いてきたぞ。

・予約は約半分

北九州市の貸衣装店『みやび』といえば、新成人たちが一生に一度の晴れ舞台で悔いを残さないように、全力でサポート、トータルでプロデュースしてくれる有名店だ。派手な衣装ばかりが注目されるが、キレイなドレスや振袖等も種類豊富に扱っている。

では、2021年はどうだったのかと尋ねたところ、2020年成人式終了後の1月~3月は、だいたい例年通りの予約数……だったものの、やはり緊急事態宣言後の4月以降は激減。結果的に、昨年の半分を少し上回る程度のオーダーだったという。それでも半分いくのがスゴイ。

ついでに……ということで衣装部屋にも案内してもらった。毎年、式当日には20人以上がローテーションで着替えをするが、今年は三密を回避し3カ所 × 3人で9人ずつ準備をするらしい。

・2021年注目の衣装

そのまま会話の流れで、さり気なく “2021年注目の衣装” を聞くと、今年は「兆次郎」&「羽根男」に注目とのこと。

まず炭治郎ならぬ兆次郎は、右袖部分にでっかく「兆次郎」と自分の名前をプリント。あまり詳しくはないが、まるでヒノカミ神楽でも繰り出しそうなド派手衣装である。だいたい名前は「のぼり旗」もしくは「扇子」にプリントするのが一般的だったが……やるな兆次郎。

そして「天使の羽根」を装着した衣装もヤバい。こちら「親元から巣立っていく」という単純な意味ではなく「私はソーシャルディスタンスを保ちます」という強い意志の表れだと思われる。衣装の横幅がだいぶエグイからな。エンジェルウィングならぬソーシャルディスタンスウィングなのだ。たぶん。

・2021年らしい成人式を期待

というわけで、きっと彼らは「2021年らしい成人式のあり方」を見事に表現してくれるだろう。自治体の提案よりも、柔軟かつ天才的なアイデアを期待しているぞ。ちなみに私は夜明け前から『みやび』に行き、新成人たちを見守る予定だ。待っているぞ、新成人諸君!

参考リンク:小倉の貸衣装専門店「みやび
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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