生活雑貨を中心にさまざまな商品を格安で販売している「3COINS(スリーコインズ)」。近年は食品の取り扱いも開始しており、品数がジワジワと増えている。

久々に食品販売店舗に訪ねてみると缶詰や瓶詰め商品だけでなく、いつの間にかカレーやハンバーグまで販売しているじゃないか! こりゃ将来的にコンビニに匹敵する品ぞろえになるんじゃないか? 商品を購入して実力をたしかめてみた。

・スリコの食品

スリーコインズは2020年12月から食品を販売しており、「ごはんもん」と「おかしもん」の2ジャンルを「3COINS + PLUS」などの大型店舗で取り扱っている。今回訪問したのは、食品も販売している東京・原宿本店である。



食品コーナーをのぞいてみると、レトルトカレーは5種類も登場している。


「ご飯にかける」シリーズは3種類。パエリア(税別300円)なんていうものあるな。パエリアは本来炊き込み料理、それを独自にアレンジしているところがスリコらしい。


進化したスリコのフードの中から購入したのは「お米屋さんが作った 本格ビビンバ」「本格パエリア」(各税別250円)。


それからホワイトソース・デミグラスソース・バター醤油のハンバーグ3種、いずれも税別300円だ。


ふと思い出したんだけど、スリコのフードはパッケージに妙なアルファベットが表記されていたな。この商品にもその流れは受け継がれている。ご覧あれ、スリコのフードの “クセ” を。


「HOWAITO SOSU HAMBAGU」(ほわいとそーすはんばーぐ)


「WHITE SAUCE HAMBURG」って書けばいいのに、なぜホワイトを「HOWAITO」もするんだ。逆に読みにくい……。


話を戻そう。購入したのはもう1つ、「まるごと玉ねぎのトマトスープ」(税別300円)である。


その名の通りに玉ねぎが丸ごと1玉入っている。


なお、この商品は加熱する際に、レンジで使用できる器に移し替える必要がある。そのままチンしないように注意しよう。



・それぞれ食べた感想

ハンバーグは湯せん、パエリア・ビビンバ・スープはそれぞれレンチンして加熱した。そして器に盛りつけて並べてみたところ、軽いパーティーみたいになっちゃったよ! クリスマスはこれでええやん!!


それぞれ味を見ていこう。まずはご飯もの2品だ。


味がついているとはいっても、所詮はレンチンご飯である。「めちゃくちゃ美味い!」とはいかないものの、ビビンバはコチュジャンとごま油がアクセントになって、ほど良い味つけに仕上がっている。


一方のパエリアは、これを「パエリア」と呼ぶかどうか微妙なところ。ほのかにサフランの香りはしているけど「洋風炊き込みご飯」止まりでパエリアではない気が……。味は悪くないけどね。


続いて玉ねぎスープ、これはよかった! 丸ごと入った玉ねぎはクタクタに煮込まれていて、スプーンでもホロリと崩れる柔らかさだ。


野菜の自然な甘さを感じる優しい味。疲れて何も作りたくないって時に食べたい、ほっこり和む味わいである。


お次はハンバーグ3種。デミグラスとホワイトソースは宮崎・高千穂牧場の牛乳を材料の一部に使用しているそうだ。


とにかくソースの味が濃い! しかしハンバーグは、つなぎたっぷりで肉感に乏しいかなあ……。


ホワイトソースも同様にソースの味がめちゃ強! 強強(つよつよ)ソースである。パンにつけて食べたいくらいのインパクトがある。


だがコレもハンバーグがソースの味に押し負けてしまっていて、ソースを食っているような気がしてしまう……


唯一バランスがよかったのが、高千穂牧場のバターを原材料の一部に使用したバター醤油


これも先の2つと同じくソースの味は濃い。しかしハンバーグとよく馴染んでいた。どれか1つを選ぶのであれば、断然バター醤油のハンバーグである。味の調和がとれているのはコレだけ。あとの2つは何かひと手間加える必要があるかも。パスタと合わせてハンバーグパスタにするとか、耐熱容器に入れて上からチーズをかけてオーブンで焼くハンバーグドリアみたいにすると良さそうである。


ということで、スリコはオリジナリティのあるフード商品を少しずつ増やしている。この調子で行くと、食品の専門店を作れるレベルまで品ぞろえが充実しそうだ。ひょっとすると、いずれはコンビニに匹敵する品数になる日がくるのかも。さらなる商品の進化に期待したい。


・今回訪問した店舗の情報

店名 3COINS 原宿本店
住所 東京都渋谷区神宮前6-12-22 秋田ビル1F
時間 11:00~20:00

参考リンク:3COINS
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24