昨年のヨドバシ『キッチン家電福袋』の中身は “オーブントースター、焼き肉グリル、電気調理なべ” という手堅いラインナップ。トースターや焼肉グリルは消耗品であり、何年かのうちに買い替えることを思えば「なんぼあってもええ」ものと言えるだろう。
「これはお得だ」と判断した私は今年、初売り行列に並んで同じ福袋を購入。新宿東口のヨドバシ前で “ある男” の到着を待っていた……。
・ベストオブザいい人
その男の名は……
当サイトの原田たかし記者だ。
「新宿2丁目で一番いい人」とも噂される彼は、昨年に引き続き “重い福袋を私の代わりに運んでくれるため” だけにヨドバシ前へやってきたのである。よろしく頼んます!
テクテクと歩き出す原田記者。ちなみに新宿東口のヨドバシから当サイトの事務所までは普通に歩いて約10分。
時には休憩する原田記者だが……
福袋を極力汚さないための心遣いも忘れない!
なんていい人なんだ!!
2丁目のコンビニ『シャインマート』が見えれば事務所はすぐそこ。
そんなこんなで無事、ヨドバシのキッチン家電福袋は事務所に到着したのでした〜! 新年早々めでたいな〜!
・懺悔
で……なぜ私が原田の話で無駄に尺を伸ばしたのか、そろそろご説明しよう。
箱を開けた瞬間から嫌な予感がしていた、2023年版『キッチン家電セットの夢』(税込1万5000円)の中身は以下の5点である。
・ネスカフェ ドルチェグスト(スターバックス体験セット)
・ドルチェグストのカプセル(スターバックス)1箱
・ティファールのポット(0.8L)
・ビタントニオ ヨーグルトメーカー
・ビタントニオ コードレスマイボトルブレンダー
定価の合計は3万2000円ほど。誰がどう見ても、この福袋のメインはドルチェグストとティファールだ。しかしながら……
どっちも元からウチの事務所にあるっ……!
ドルチェグストは手軽においしいコーヒーが飲めるという優れもの。ただし別売りの『カプセル』を都度購入する必要があり、よくあるのは会社の福利厚生で導入されるパターンだ。つまり “豆から淹れる派” や “インスタント派” にとっては、無用の長物なのである。
個人的にこれを「キッチン家電」とくくるのは、いささか無理がある気もしなくない……「使う人を選びすぎる福袋」といえるだろう。
・むりやり使ってみた
頼みの綱は『ビタントニオ』の2つだが、どちらも何の家電かすら分からないありさま。それでも、どうにか使ってみて記事を締めるしかない。
『ヨーグルトメーカー』はヨーグルトが作れるメーカー。しかしヨーグルト作りの技術を習得済みの私には、あまり必要性が感じられないのだった。なお甘酒や鶏ハムも作れるらしい……う〜ん、時間がかかりそうなのでまた今度。
『コードレスマイボトルブレンダー』は “持ち運びできる簡易的なミキサー” って感じだろうか。
( ※ ちょっとした「かくはん」が可能だが、ミキサーほどの威力はないとのこと)
マイボトルとしても使える……のかと思ったら、フタのうしろに鋭利な刃物がむきだし! お子さんに持たせるのは絶対NG!
うちの事務所にスムージーの材料などあるはずもなく、とりあえず牛丼の具を入れてみた。スイッチを入れると……勢いよく音をたて始めたコードレスマイボトルブレンダー!
コードレスマイボトルブレンダー「ギュゥゥウウン!!!」
ああっ!? 自身も回転を始めるコードレスマイボトルブレンダー!
まさに自転と公転!!!
油でギトギトになったフタを開けると……
うわぁ……!
牛丼好きの砂子間記者に飲んでもらう。
砂子間「見た目よりキツい!!!」
2023年のヨドバシ『キッチン家電の夢』は、勇敢なキッチン家電サバイバーにこそゲットしてほしいアグレッシブな内容だった。「普通のキッチン家電じゃ満足できない!」という方は来年必ずチャレンジしてみてくれ!
(※ 牛丼スムージーは温めておいしくいただきました)
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.