近頃の若者のトレンドは原宿・渋谷から新大久保に移りつつあるのかもしれない。世界的に活躍する韓流アイドルグループや、動画配信サービスの韓国ドラマなどの影響もあって、この街はSNSでも何かと話題になっている。

実際、韓国の食文化がいち早く入ってくる場所としても機能しており、街を歩くと初めて目にする料理のお店も少なくない。「アルマニチャーハン」もそのひとつだ。その食べ方が特徴的なのでぜひとも紹介したい。

・辛さの注意

訪ねたお店はイイダコ料理専門店の「ホンスチュクミ」で、「チュクミ」とはイイダコのことである。2020年に1号店(新宿本店:新大久保)が誕生し、今年10月に新宿歌舞伎町店をオープンしている。


注文するのは、チュクミとケランチム(蒸したまご料理)とトビコビビンバがセットになっている「チュクミ定食」(税別1700円)。+税別500円でビビンバをアルマニチャーハンに変更可能なので、今回はチャーハンでお願いした。


注文する際によく確認して頂きたいことがある。それは「辛さ」だ。辛さは普通・オリジナル・激辛(+税別100円)の3段階から選べるのだが……。


普通とオリジナルって、私(佐藤)の個人的な感覚からすると、ほとんど同じに感じる。小辛とか中辛ならわかるんだけど、普通の基準が難しいな……

それで頼み方を間違えた私は、「普通」と頼んだつもりでいたが誤って「オリジナル」を頼んでしまっていたらしい。オリジナルは猛烈に辛かった! 辛さに自信がない人は絶対「普通」を頼んだ方が良いと強く訴えておこう。オリジナルは十分辛い!


・初体験のチュクミ

こちらがチュクミだ。イイダコと野菜、それからトッポギが入っている。これを火にかけてじっくりと焼き上げる。


準備から焼き上げまで全部スタッフがやってくれるので、タイマーが鳴るまでの10分間、ただ待つだけだ。


その間にケランチムが来るので、温かいたまごをすすりながら待つがよろしい。ただし全部食わない方が良い。というのは、チュクミの辛さをケランチムで中和できるからだ。半分くらい残しておくべし


最後にもやしが入って完成~!


この日は冷たい風が吹いていたので、焼き立てのチュクミはあったまる~。が!! 辛~い! 身体を温めるのには良いけど、甘党の私には厳しい辛さだ。


そこで、付け合わせの大根の酢漬けに包んで食う。すると酸味で辛さがやわらいでとても食べやすくなった。


本来はえごまの葉の上に大根酢漬けをのせて、さらにその上にイイダコをのせるそうなのだが、少しでも辛さをやわらげたかったので葉と大根の順番を逆にした。私にはこの方が食べやすかったな。


・トビコたっぷりのアルマニチャーハン

ここまででも十分にお腹が膨れるけど、本番はここからだ。再びスタッフがやってきて、具材のなくなった鍋の上にご飯と韓国のりをのっけてよくかき混ぜ、それを鍋いっぱいに広げた。


ごま油の香りが広がってとても美味そう。そこそこお腹いっぱいだったのに、急に食欲がわいてきた。そして仕上げにトビコをワッサー! えごまの葉を散らして完成~!! これがアルマニチャーハンです。


これを皿に取って食べるのではなく、もんじゃ焼きのように鍋から直に食べるそうだ。アツアツを口に放り込むと、プチプチとした食感が楽しい。チュクミのソースを吸ったご飯はピリリと辛い。


まるでパエリアみたいに見える。けど、チャーハンです。


余談だが、新大久保は以前にも増して多国籍化が進んでいるように感じた。今後も他国の文化が続々と入ってきて、ますますにぎやかになりそうな勢い。これからも新しいトレンドを生む場所として、若者の人気を集めそうだ。


・今回訪問した店舗の情報

店名 ホンスチュクミ 新宿歌舞伎町店
住所 東京都新宿区歌舞伎町2丁目42-16
時間 11:00~23:00 (L.O.22:00 ※drink 22:30)

参考リンク:ホンスチュクミ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24