先日セリアのふわふわエッグメーカーについてご紹介したが、実は似た商品がダイソーにもある。てっきり同じ仕様だと思っていたのだが、よく見てみると結構違いがあるっぽいんだよな。
それならば、だ。セリア VS ダイソー、どちらのホイッパーが優れているのか確かめたくなるのがライターの性(さが)ってもの。ふたつを揃えていざ、勝負だ!!
・2枚羽根のダイソー、1枚羽根のセリア
左がダイソーの『ふわ泡ホイッパー』、右がセリアの『ふわふわエッグメーカー』。
冒頭でお伝えした通り、どちらも泡立て専用の道具である。価格はともに税込110円。
開封してすぐにわかる違いは、黄身分けの有無とハンドルの形状だな。
ダイソーは黄身分けナシで、ハンドルの持ち手には可愛いヒヨコちゃんが付いている。生クリームの泡立てなどもにも使えるらしい。対してセリアは黄身分けアリで、ハンドルはシンプルな棒状だ。
ホイッパー部分にもそれぞれのこだわりが感じられる。ダイソーは2枚羽根、セリアは1枚羽根。
サイズとしてはほぼ同じなのだが、セリアの方が穴の数が多いんだな。
・先攻ダイソーの記録
勝負の内容はシンプル。卵の白身を泡立て、どちらが早くフワフワにできるかを競争するというものだ。
ストップウォッチで平等に計らせてもらうぞ!
先攻、ダイソーのふわ泡ホイッパー。
卵を割って白身だけを容器に入れる。黄身を移す皿を別途用意する必要があるのがちょっと面倒くさい。
それでは位置について……よーい、ドン!
卵が溢れるのを防止するため、容器の半分あたりのラインよりも下でシェイクするよう注意書きがあった。小刻みな泡立てになってしまうが、勝負にはどれほど影響するのだろうか?
30秒経過。
体積はラインの下だが、大きい泡がたくさんできているのがわかる。
1分経過。徐々にハンドルが重くなってきた。
体積はラインを越え、ひとつひとつの泡が細かくなって写真では認識できないほど。あと少しかな!?
1分31秒経過。フタとハンドルの隙間から卵があふれ出てきた。
容器いっぱいに白身が詰まっていて、これ以上泡立てることはできない。フワフワ卵の完成だ!
開けてみると、フタと羽根の隙間にみっちりときめ細かなメレンゲが詰まっている。傾けても垂れる気配がなく、まんべんなく泡立てることができたのがわかる。
容器の底に残っている白身もバッチリ泡立っているね。
ということで、ダイソーの記録は1分31秒! ハンドミキサーよりも簡単で素早い印象で、さすがは卵を泡立てるための専用アイテム! なんて感心しちゃったな。
・後攻セリアの記録
後攻はセリアのふわふわエッグメーカー。
卵を割って上から落とすと……
黄身だけがフタの上に残り、白身は下に落ちていった。
これは便利すぎる! 面倒くさがりにはめちゃめちゃ嬉しい機能である。
それでは位置について……よーい、ドン!
羽根が1枚だからか、ダイソーよりも動きが軽い。
31秒経過。
ピントがずれて見えにくいのだが、大きな泡がブクブクしている状態。この時点ではダイソーとの差はあまり感じられない。
1分経過。
31秒の時とさほど差がない。少し泡が細かくなったかな? という程度だ。
1分31秒経過。
結構時間かかかるんだな。羽根が1枚しかないのが影響しているのか、少しずつしか泡立ってくれない。長期戦になりそうだ。
予想外に辛かったのが右手の握力。とっかかりがないシンプルな棒状なので手が滑りやすく、思い切り握ってシェイクする必要があるのだ。
2分7秒経過。フワフワ卵が完成した。ダイソーよりも30秒ほど遅れてのゴールだ!
──しかし落ち着いてよく見てみると、泡立っていない白身がぽたぽたと垂れている。泡立ち度合いにムラができてしまったようだ。
もっと時間をかけるべきだったのか? 羽根が底までつくよう意識しながらシェイクするべきだったのか? なんにせよ、ムラなく泡立てるには少しコツが必要かな。
・勝者はダイソー!
ということで、卵の白身をフワフワに泡立てるタイムアタック。勝者は1分31秒のダイソーに決定! 30秒以上の差をつけての圧勝である。
素早いだけではなく、持ち手のヒヨコちゃんのおかげで手が滑りにくいというユーザビリティにおいても優れていた。
残念ながら敗れたセリアだが、簡単に黄身を分けられる画期的なフタにはスピードと同じぐらいの価値があるかもしれない。
──ということでスピードのダイソー、面倒くさがりのセリアという位置づけが妥当じゃないかな。
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
▼たくさんできたメレンゲは、焼いてお菓子にした。(ここまで泡立てるには電動ミキサーが必要です)