
日本で大ブームを起こした『マリトッツォ』はイタリア・ローマ発祥のスイーツ。その起源は古代ローマとされ、一体なぜ令和の日本でブームになったのかは諸説ある……が、ともかく多くの日本人が知るところとなったマリトッツォ。本当にローマで愛されているのだろうか?
というのも、 “食文化が海を渡る過程で変化してしまう” 事例は人類の歴史上、数多く存在する。中国の拉麺と日本のラーメンの違いを見れば明らかだろう。そんなワケで先日ローマを訪れた私は、さっそく「本当に普通にマリトッツォが売られているのか」を調査してみたぞ。
・普通に売ってた
結論として……マリトッツォはローマ市内で「メチャクチャ普通に売られている」ことが判明した。
街のカフェやベーカリーへ行けば当たり前に売られていたマリトッツォ。価格は2〜3ユーロほど(約3〜400円)で、日本のマリトッツォよりシンプルかつサイズが大きめだ。数十軒の店舗で調査した限り “コッペパンの切り目にクリームを詰めたスタイル” が主流の様子。
ローマで本当に愛されていたマリトッツォ。あまりにもどこでも売っているため、逆に店選びが困難だ。特に理由はないが何となく目についた『Don Nino』という店へ入店してみたぞ。
店内右手がジェラートコーナー。一口サイズのコーンがオシャレすぎる。
焼きたての菓子パンや惣菜パンに……
いかにも手の込んだケーキたち……
そんな中でひときわ単純な作りのマリトッツォは、逆に目を引く存在と言える。
・これがイタリア・スタイル
さて、さっそく注文しようと列に並ぶのだが……いくら待っても順番が回ってこない!
それもそのはず。よく見るとこの人たち、レジ横で “立ちエスプレッソ” をキメているのである。
「言いたいことは主張する」がイタリアン・スタイル……みんなもカフェへ行ったら「マリトッツォ、アンド、エスプレッソ、プリーズ!」と華麗に告げてみような。オシャレなセットが合わせて5ユーロ(約689円)だ。
それにしても……本場のマリトッツォ、デケェな。
「エスプレッソが小さい」という要因もあるが、日本の標準的なマリトッツォと比較して3倍くらいあるのではないだろうか。ただし日本のマリトッツォが「ズシリ」と重いに対し、ローマのそれはフワフワと軽い。さっそくいただきま〜す……おおっ!?
これは…………クリームが甘くない!?
・クリームが甘くないんです
あまりにも甘くなさすぎて不安になったので、帰国後にローソンでマリトッツォを購入してみた。
こうして比べると、改めてローマのマリトッツォのデカさを痛感するなぁ。どれどれ、クリームをペロリ……
ぐっ、脳が溶けるほど甘いっ……!!!!!
やはりローマのマリトッツォは、日本と比べてクリームが甘くないことが判明。代わりにパンがほのかに甘く、粉砂糖の上品な甘さが引き立つ仕様になっている。
よく見るとパンの中にレーズンの姿も確認することができた。以上の調査結果から本場のマリトッツォは「スイーツというより軽食に近いもの」と考えた方がいいかもしれない。
少しお行儀が悪いが、エスプレッソが苦すぎて飲めなかったのでマリトッツォのクリームをこっそりカップへイン。おいしい即席ミルクコーヒーが完成したのはここだけの話だ。
予想通り別モノだった日本とローマのマリトッツォ。しかし日本カレーとインドカレーのように、どちらも個性的で非常に美味でした。ちなみに、かつて日本でブームとなったティラミスやパンナコッタもイタリア発祥のスイーツなんだぞ。現地へ行ったらぜひ食べ比べてみてくれ!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
亀沢郁奈
















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