一切の忖度(そんたく)なくジャッジするなら、セブンの乾そばはイマイチで、ローソンの乾そばは予想外に美味かった。ではファミマは?
ということで行ってみたのがファミリーマート。しっかりとパッケージ上部に「FamilyMart collection」と書かれた蕎麦を発見。商品名は『のどごしなめらかなそば』で、税込183円。大手3社の中で最も蕎麦が美味いのは……どこ!?
パッケージ裏を確認すると、またしても常連メーカー「おびなた」の登場である。どうだ、これがいわゆる “おびなた包囲網” というやつだ。我々は、知らず知らずのうちに、おびなたに囲まれているのである……!!
それはどうでもいいとして、ファミマの蕎麦は1人前あたり61円。セブンは48円の、ローソンは38円(いま安売り中。通常48円)なので、3社の中では最も高い蕎麦となる。しかし、高けりゃ美味いというわけでもないし、蕎麦粉が多ければ美味いわけでもないのが乾そば界の面白いところ。
それではさっそく……
サーモスの “超深型” 炒め鍋(直径28cm)に、たっぷりのお湯を沸かし……
4分半茹でたら……
ハイ完成。
して、そのお味は──
こいつは困ったな。完全に家だな。微動だにしないってくらいの家だな。ジ・イエソーバだ。さして特徴もなので、つゆがないと成り立たない感じがする。いるのかいないのかすらわからない蕎麦。主張のない蕎麦とでも言おうか。卒業後、名前を忘れられてしまう傾向にある蕎麦である。
おそらくだが、この蕎麦は、冷より温のほうが合うだろう。「カレー南蛮」なんて合うかもしれない。カレーの強い味には、弱めの蕎麦のほうが相性が良い。
てな感じで、プラスとマイナスならマイナス方面の蕎麦だ。でも、そんな蕎麦にも活躍する場はある。カレーだ。カレーしかない。
なお、大手3社コンビニの乾そば対決を制したのは、価格面でも味の面でも、ぶっちぎりでローソン優勝。乾そばを買うならローソンがオススメだ。
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
★現在までのベスト5★
【第1位】はくばく(霧しな)『元祖乱れづくり 木曽路御岳そば』
【第2位】成城石井オリジナル(新得物産)『挽きぐるみそば』
【第3位】柄木田製粉(信州戸隠そば)『信州 本十割そば』
【第4位】信州戸隠そば株式会社『信州本十割そば』
【第5位】本田商店『BIO-RAL Organic 国産有機十割そば』
【惜しくも選外になった蕎麦たち】
〜松〜
■ライフプレミアム『信州戸隠 二八そば』
■滝沢食品『滝沢更科 十割そば』
■本田商店『出雲そば』
■柄木田製粉『信州 七割更科そば』
〜竹〜
■紀ノ国屋オリジナル(東亜食品工業)『御そば(おそば)』
■小川製麺所『山形のとびきりそば』
■山本かじの『十割そば本舗 国産の十割そば』
■岡本製麺『阿波名産 祖谷十割そば 石臼挽き』
■大西製粉『風穴そば』
■サラヤ『寒河江 全線 太郎兵衛そば』
■はくばく(霧しな)『そば湯まで美味しい蕎麦 黒』
■昭和製粉『蔵王の銀領そば』
〜梅〜
■おびなた『蕎麦通の更科八割』
■おびなた『戸隠そば』
■高尾製粉製麺『麺の彩宴 播州そば』
■信州戸隠そば株式会社『信州戸隠そば』
■住岡食品『こだわりの麺々 蕎麦』
■7プレミアム(藤原製麺)『2種類のそば粉をブレンドしたそば』
■信州ほしの『信州田舎そば 小諸七兵衛』
■ローソンオリジナル(信州ほしの)『信州そば SOBA』
■山本かじの『十割そば本舗 伝統の二八そば』
■自然芋そば『越後伝統へぎそば 自慢ののどごし』
■白石興産『郷の麺処 そば』
■ニップン『本場 信州そば』
■CO-OP(おびなた)『そば』
■パルシステム(桝田屋食品)『国産とろろそば』
■信州ほしの『信州 小諸七兵衛 更科そば』
■FamilyMart collection(おびなた)『のどごしなめらかなそば』
〜茸〜
■おびなた『蕎麦通のそば』
■トップバリュ(黄色)『香りとのどごし そば』
〜苔〜
■麺のスナオシ『おいしいそば』