タイのマクドナルドではカレーライスが販売されている! ……という件について9年前、当サイトの羽鳥編集長が記事を執筆した。しかしこの9年間で、タイのマック・カレーライスは劇的な変化を遂げていたらしい。
具体的には「より “カレーライスみ” が増していた」……とでも言おうか。9年前のものも確かに『カレーとライス』ではあるが、見た目から明らかにタイのカレーと分かる。
しかし現在タイで販売されているものは……『俺たちが知ってるあのカレーライス』なのだ。この9年間でタイに何があったと言うのか?
・タイのマックは不思議がいっぱい
私は外国を訪れるたび必ずマックへ立ち寄るようにしているが、諸外国と比較してタイのマックは品数が充実している印象だ。
店舗へ行くとタイ名物 “コップンカー・ドナルド” が笑顔でお出迎え。不思議とタイ人っぽい顔つきに見えるような?
注文と支払いはもちろんタッチパネルで。多くの国で導入が進んでいるこのタッチパネル、なぜ日本で普及しないのかはマック七不思議の1つである。
ビッグマックは145バーツ(約551円)。恐ろしいことに日本より高い。
で、問題のカレーライス。ズバリ商品名が『ジャパニーズカレーライス』なのだが、問題は本当に日本のカレーライスの味がするか、だ。
『ジャパニーズカレーライス・フライドチキン』がセットで149バーツ(約566円)。サイドにポテトとナゲット両方ついてくるのが嬉しい。弁当箱っぽい容器のフタを開けると……
おお…………確かにジャパニーズカレーライス風!!!
・だがしかし!
でも何か……カレー少なくね…………?
容器の底が透けて見えるほど少量のカレー。水深ならぬカレー深は1cmにも満たない。ライスを完食できる未来が全く見えないのだが、とりあえず1口目はケチらずにいってみようか。
ん〜…………なるほど、マズくはない。そして確かに日本のカレーっぽい。例えるなら「バーモントカレーの中辛を規定の2倍の水で溶きました」って感じだ。とにかくシャバシャバなので、シャバカレー好きの人にはいいかもしれない。
そしてライスは恐らく日本米でなく、タイ米を多めの水で炊いた “日本インスパイア米” といったところだろうか。シャバシャバなカレーにシャバシャバなライス……まさかバンコクの地で小学校の給食を思い出すことになろうとは。
・おいでよタイのマック
で、やはり予想した通り絶対的にカレーが不足していた。
かなり節約したにも関わらず、ライスが半分近く余ってしまったのである。
でも……そこはご安心! 実はタイのマック、ケチャップとマスタードが使い放題なのだ。ケチャップとナゲットを合わせ、即席チキンライスとシャレ込んでみるのはどうだろう。
それからナゲットに付属する『プラムソース』は甘酸っぱくてクセになる味。余ったソースをライスにぶっかけちゃうのもアリだ。考えようによっては、コレは「カレーが少ないのではなく、ライスが多い」のかもしれないよなぁ。
他にも日本では見かけないメニューが目白押しなタイのマック。タイ料理に飽きたら一度は訪れてみてほしいと思う。カレーライスを注文するかは……各自の判断に任せる!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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▼個人的にタイのマックでイチオシなのは『McPatongko』。中国の揚げパン『油条』を彷彿(ほうふつ)とさせるもので、サクサクアツアツでメッチャウマい!
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