ペンの蓋を閉め忘れ、いつの間にかインクがカサカサになってしまった──。こんな悲しい出来事を経験した人も多いのではないだろうか。
筆者もこれまでに何度もペンを失ってきた。しっかりキャップをしたつもりだったのに最後まではまりきっておらず、気に入っていたペンがお亡くなりになっていた時の悲しみは今でも忘れることができない。
そんな筆者がある日見つけたのは……ペン先を出しっぱなしにしても乾かないペン。
えっ、水性ペンなのに乾かないってどういうこと? 本当にそんなことができるの!? 疑い半分で試してみたら……嘘だろ、マジで乾かないんだが……!?
・CLICKART(クリッカート)
こちらが噂のペン、「CLICKART(クリッカート)」。ゼブラ社から発売されているノック式の水性カラーペンだ。
今回は明るい色が多くそろった「12色セットLT」(税込1320円)を購入してみた。この他にもダークな雰囲気やパステルカラーなどをそろえた他の12色セット、大ボリュームの36色セットなども販売されているぞ。
単品でも購入できるので、自分好みの色を手軽に使えるのも嬉しいポイント。
見た目は完全に普通のペンだ。ノック式なのでフタがない。
実際に絵を描いてみても、特に変わった点は見当たらない。
あ、強いて言うなら重ね塗りをしても通常のペンより滲みにくかったかも。あえてインクが全く乾いていない状態で重ね塗りをしてみたのだが、それでもこの程度の被害で収まったのはすごい。色塗りの快適さが全く違う!
で、ペン先が乾かない仕組みだけど……なんとこのペン、空気中の水分を吸収して己の潤いを保つのだという。な、なにその特殊能力!?
でも、紙の上に乗ったインクは割とすぐに乾いてたよ? ペン先が乾かないって言うけれど、やっぱり長時間放置してたらある程度はカサカサになっちゃうんじゃないの? そんなわけで……
あえてペン先を出したまま放置してみた。さすがにここまで野ざらしにされてたら、多少は書き味も変わってきちゃうでしょ~……
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全っっっっっ然潤い具合が変わらない……だとっ……!?
12時間が経過しても少しも紙に引っ掛かることなく、滑らかに線を描いていくCLICKART。馬鹿な……普通のペンだったら、既にその命を終えていてもおかしくないというのに……!
・抜群の潤い力
すごいな、CLICART……抜群の保湿力だ。ちょっと筆者のお肌にもその能力を分けてほしい。
とはいえここまで潤いがキープされていると、ペン先を出しっぱなしにしたときに、周りを汚してしまう可能性も高い。いくら乾かないとは言っても使った後はきちんとペン先をしまっておこう。
乾燥の呪いから解放される魔法みたいなペン、CLICKART。是非皆様もこのペンを手に入れて、快適な描き心地を体験してみてほしい。
参考リンク:ZEBRA、Amazon
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.
▼本体には丸い窓がついており、ペン先が収納されていると黒いけれど……
▼ペン先が出ると赤くなる。オシャレな上に分かりやすい!
▼紙によっては裏移りしてしまうことも。心配な人は下に紙を敷いて使おう