これは過去に何度も言ってきていることだが、ケンタッキーが発売するいくつもの期間限定パックの中で、最強オブ最強は『創業記念パック』である。年に一度だけ発売される『創業記念パック』こそが、究極にして至高の存在なのだ。


ところが……!


今年の『創業記念パック』は何やら様子がおかしい。どういうワケか内容が例年とまったく異なるのである。バ、バカな……。あの最強オブ最強だった『創業記念パック』がなぜ……? 一体何があったというのか。

・ケンタ新商品

ケンタッキーフライドチキンは2022年6月8日、お得な『創業記念パック』を7月5日までの期間限定で発売した。日本KFCの創業日(7月4日)を記念し、年に一度だけ降臨するスペシャルな商品である。

その内容はシンプルの一言で、特に2種類ある内のひとつ『1000円パック』の研ぎ澄まされ具合はハンパではない。ここ数年は、なんと中身がオリジナルチキン5ピースのみなのだ。他のメニューは一切なし。まさかの全員チキンである。

・ガチ勢歓喜

極限まで無駄をそぎ落としたそのソリッドなフォルムは、私(あひるねこ)を含むオリチキ原理主義者たちを毎年のように熱狂させてきたワケだが……。それだけに、今年の『創業記念パック』、特に『1000円パック』の中身には驚きを隠せなかった。おい、嘘だろ……


オリチキ3ピースて……!

・激震

そう、毎年5ピース入っていたオリジナルチキンが、今年は3ピースしか入っていないのだ。その代わりにスタメン入りをしたのは……


カーネルクリスピー2ピース。そして……


ビスケット。


変わったなんてものじゃない。これは本当に俺たちが知っている『創業記念パック』なのか? もはや別人と言ってもいいレベルの激変ぶりである。まさかビスケットまで介入してくるとは……。この展開はまったく予想していなかった。


創業記念¥1000パック(税込):オリジナルチキン3ピース、カーネルクリスピー2ピース、ビスケット
創業記念¥1500パック(税込):オリジナルチキン5ピース、カーネルクリスピー2ピース、ビスケット2個

しかも恐ろしいことに、割引額を計算すると今年の方が圧倒的にハイコスパなのだ。去年の『1000円パック』が230円、『1500円パック』が380円お得だったのに対し、今年は『1000円パック』が430円、『1500円パック』に関しては650円もお特になっている。ブッチギリやないか。

だから結果だけ見れば、今年の『創業記念パック』はここ数年で最強のラインナップと言っていいはずなのだが……なぜだろう。これを素直に喜べない私がいる。

・一抹の寂しさ

何者にも迎合しない孤高の王は死に、代わりに玉座についたのはバランス良くお得感も増した温和な人物。決して間違ってはいない。しかし、オリチキガチ勢としては少々物足りないような気もしてしまう。今後、新たなエクストリームパックが台頭してくれると嬉しいのだけど……。

参考リンク:ケンタッキーフライドチキン
執筆:オリジナルチキン原理主義者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.