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【珍スポット】栃木県に古代スリランカを代表する仏像がいた…スリランカ大統領が訪れて現地ニュースで3日に渡って紹介された激アツスポット

2022年6月10日

スリランカ中部にある「アウカナブッダ」は、古代スリランカを代表する大仏と言われている。5世紀頃に大きな花崗岩(かこうがん)の岩壁から彫り出してつくられ、現在に至るまでスリランカ国民の信仰の対象となっているそうだ。そんなアウカナブッダが……

栃木県にも鎮座しているらしい。なんでもスリランカ政府に仏像の型取りをすすめられて造立にふみきり、1988年(昭和63年)に完成したのだとか。しかもスリランカ大統領が栃木まで足を運んだうえに現地ニュースで3日間に渡って法要の様子が紹介されたという。マジかよおい。

・栃木のスリランカ

というわけで、スリランカ大統領も訪れたという清林寺(栃木県鹿沼市)にやって来た。東北自動車道「鹿沼IC」から15分ほどで到着。電車ならJR日光線「鹿沼駅」が最寄り(徒歩約15分)となるみたい。ちなみに駐車場からは仏像の後ろ姿を拝むことができるぞ。

なんともスマートな直立タイプ。衣(袈裟)がやけにフィットしている。なお、高さは地上より19メートルとのこと。参考までに鎌倉の大仏は台座を含めて13.35メートル、奈良の大仏は約15メートル、同じく直立タイプの牛久大仏は約120メートルって感じだ。

横から見るととても薄い。壁と壁の間に隠れているような姿勢である。なんとなく古代の壁画感が漂っているような……ぱっと見ただけでは仏像には見えない。


正面からの姿も気になるところだが、先に参拝をしておこう。清林寺は約700年前に開山され、室町時代に「清林」という名の尼僧によって再建されたそうだ。仏像だけでなく、牡丹が咲き誇るお寺として地元で有名らしい。


・正面から

それではいよいよ正面から……

アウカナ佛はとても穏やかな表情をしていた。なんというか「チーッス」と言いながら居酒屋ののれんをくぐっているように見える。親しみやすさで言えば、日本トップクラスと言っていいかもしれない。

特徴的なポーズにも意味があって、案内板によると「右手を上げた姿は世の中の人々の安らかな暮らしを祈る姿」だという。背後にもう1体並べたらオクラホマミキサーを踊っているように見える。よく見ると、二本足で立っていることもわかるぞ。すごい。

ちなみに足元には大黒様、恵比寿様が控えていて、さらに隣には真面目そうなお釈迦様も。一見のどかな栃木の街並みに合った雰囲気……しかし顔を上げたらスリランカというギャップが楽しめるスポットである。


また、清林寺はインドとスリランカより釈迦仏の十大弟子である「舎利弗(しゃりほつ)」「目連(もくれん)」の骨を譲り受けたらしく、両尊者の骨を地上にお祀りしているのは全世界でここだけだそうだ。よくわからないけどアツい。

というわけで、スリランカ旅行気分を味わいたい方は、まず栃木に行ってみてはどうだろう。鹿沼市の清林寺は、知る人ぞ知る激アツスポットだった。


・今回ご紹介したスポットの詳細データ

名称 清林寺
住所 栃木県鹿沼市末広町1170

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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▼栃木のスリランカでした

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