ウホッ……! 先日、ドンキへ買い物に行ったら珍しい商品を見つけてテンションが上がらずにいられなかった。それもそうだ、なんと金沢カレーブームの火付け役・ゴーゴーカレーが見たことない姿で販売されていたのだから。

その場でググったらどうやら結構前から存在しているようだが、個人的に気になったのは「驚辛」なる仕様のドンキ限定商品。5のつく日はついゴーゴーカレーを思い出してしまう身として、素通りするワケにはいかん!

・ゴーゴーカレー驚辛

購入してみたゴーゴーカレー驚辛は279円。箱には1人前1袋が入っており、内容量155gとどこかしら「55」にこだわっているあたりがいかにもゴーゴーカレーらしい。

注目すべきはなんといっても「驚辛の殿堂」というキャッチコピーから繰り出される辛さだろう。クセになる味とも書いてあるが、はたしてどれくらいの破壊力を兼ね備えているのか。せっかくなので、ドンキのペンギンが白目になって気絶するくらいのパンチ力を期待したい。


・通常版とどう違う?

とにかく食べてみないことには何も分からないため、比較用として通常版も用意(2袋入りで538円)。まずは原材料を見てみると……

ほぼ同じに見えるも、驚辛の方には「香辛料抽出物」の文字。ほほぅ、ここで辛さに差をつけているワケか。続いて、お湯で温めてそれぞれ中身を出してみる。

ともにドロッとしたルウで大差はないし匂いも普通。これと言って違いはないため、見た目じゃ判断できなかった。これはもしかしたらもしかして……驚くほど辛くない可能性もあるかもしれないな

そんな気もしながら、キャベツの千切りやカツを買ってきてゴーゴーカレースタイルの一皿を自作した。

見た目は普通でも味はどうなのか。ビビりながら一口食べると、そこに広がったのは安定のゴーゴーカレーの味だ。つまりは普通。通常と食べ比べても普通。いかん……ホントに驚くほど辛いワケじゃない!


・後を引く辛さ

……と思ったその時! 突如として口内に変化が訪れた。そう、辛さの本番はここから。口当たりこそ優しさがあったものの、体の内側から後を引く辛さが猛烈に襲ってきた。か、か、辛い……!!

これは「なんだそうでもないじゃないか」と思わせといて、しっかり辛さを叩き込んでくるフェイント仕様。驚くほど辛いじゃなくて、後を引く辛さで驚くってことだったのか……って、後からかなり辛い! 汗が止まらん!!

ただ、そこで終わりでなく真骨頂も同時に見せてきたのが驚辛。このところ、辛さでひたすら殴ってくるタイプがブームになっていたが、そこはあくまで上品に。食べ進めていくうちに、なかなかどうして辛さがちょうどよく感じる自分がいたのだ。

いわゆる心地いい辛さというやつ。キャベツのシャキシャキとマヨネーズ、そこにカレーのルウが絡み合う独特なスタイルも辛さを緩和した一因だろうが、きちんと美味しく昇華させているなと感じた。

というわけで、想定外な角度から「驚辛」を盛り込んできた限定商品は、汗を垂れ流しながら食べてもいいよって人なら激辛が苦手でもイケてしまうだろう。実はドンキって、ネタに見せかけて意外ときちんとしているケースが多いなぁ。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.