「鶏肉をヨーグルトで漬けておくと、柔らかくてジューシーにな仕上がりになる」。誰でも案単に実践することができるこのライフハックをご存じの方も多いのではないだろうか。

筆者も何回か試したことがあるけれど、別物かと思うくらいおいしくなってびっくりするよね。

ところで、皆さんは新潟県のお土産「ヤスダヨーグルト」をご存じだろうか? めちゃくちゃ濃厚な飲むヨーグルトなんだけど、もしかしてこれを使ったらよりおいしい鶏肉が作れちゃうんじゃ……!?

気になったので、さっそく実践してみた!


・ヤスダヨーグルト

今回使用する「ヤスダヨーグルト」は、新潟県阿賀野市にある有限会社ヤスダヨーグルトから販売されているドリンクヨーグルトだ。


最大の特徴は、その濃厚さ。口に入れた瞬間、一般的な飲むヨーグルトの何倍ですか? と聞きたくなってしまうほどの濃~~~い酸味と甘みに口の中が支配されてしまう。

また、それに伴って密度もものすごい。一応飲むヨーグルトのはずなんだけど、思わず咀嚼(そしゃく)してしまいたくなってしまうほどの重厚感がある。冗談抜きに焼く前のホットケーキの生地くらいの粘度があるため、この小さなコップ1杯でも人によってはお腹いっぱいになるぞ。


・超簡単!

今回は、比較のためにこちらのブルガリアヨーグルトも用意した。このヨーグルトにも鶏肉を漬けてみて、仕上がりに違いがあるのかを調べていくことにする。それではレッツ・クッキング!

まずは鶏もも肉を食べたい分だけ適当な大きさに切る。筆者は鶏もも肉2枚を使用した。


ヨーグルトを大さじ2杯、味付けのために味噌を大さじ1杯準備して……


全部まとめてポリ袋に入れたら……。


揉みまくる!!!


この企画では条件を揃えるためにきっちり3分揉んだけれど、普段の食事用に作るのであれば味噌とヨーグルトが十分混ざったら揉みの工程を終了してOKだ。あとは冷蔵庫で1晩寝かせて……


油を引いたフライパンで焼いたら……


完成! いや~、簡単だな~!!


・意外な結果に

ほっかほかの湯気を立てている鶏肉のソテーは、どちらもめちゃくちゃおいしそう! 見た目は大差ないように思えるけれど、味の方はどうなんだろう……? 冷めないうちにさっそく実食してみることにした。

まずブルガリアヨーグルトに漬けた方を口にしてみると……

うん、柔らかい! 噛んだ瞬間肉汁が溢れ出すほどぷるっぷるで、鶏肉特有のパサパサした感じはどこにもない。味噌の味もしっかり感じられて、ついついご飯が進んでしまう味だ。

ちょっと手を加えるだけなのに、格段においしさが跳ね上がるんだもんな。すごいよ、ヨーグルト……

この方法を知ってからというもの、この手順を踏まないと鶏肉を焼けない体になってしまった。

続いて本命、ヤスダヨーグルトで漬けた方。飲むヨーグルトなだけあって結構甘く味付けされてるから、鶏肉にもその甘みが移ってたりするのかな? ドキドキしながら口に入れてみると……


……優しい。


味噌の量は全く同じはずなのに、明らかにしょっぱさが中和されている。念のため両方とも複数個食べて比べてみたけれど、やっぱりヤスダヨーグルトで漬けた方が優しい仕上がりになっていた。

ただ、味噌も黙って抹消されたわけではなく、鼻腔を通り抜ける香りと控えめなしょっぱさの中に確かに存在を感じられる。ブルガリアヨーグルトで漬けた方はご飯のお供にしたくなる味と言ったけれど、こちらは単体でいただきたい味だ。


・全人類試してほしい

そんなわけで、「超濃厚な味なのに他の食材の味は優しくする」というまさかの結果をたたき出したヤスダヨーグルト。

細かい違いはあったもののどちらも甲乙つけがたいおいしさで、家族3人で朝食としていただいたところ、1食で鶏もも肉2枚をほぼ完食してしまった。ヨーグルトのポテンシャルを改めて感じることができた企画だった。

もしもこの記事で「鶏肉をヨーグルトで漬けるなんて初めて知った!」という方がいたら、騙されたと思って1度試してみてほしい。鶏胸肉ですらジューシーになるので、びっくりすること間違いなしだ。

そしてヤスダヨーグルトは下手をするともう一般的な飲むヨーグルトには戻れないくらいのおいしさだから、新潟に来た際には是非味わってみてね!

参考リンク:ヤスダヨーグルトオンラインショップ
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.