もしかしたら、取り返しのつかないことをしてしまったのかもしれない。大声で言い合う両親を見ながら、ぼんやりとそう思った。
事の発端は、有名カードゲーム「UNO」の新作「UNO オールワイルド」にある。これで遊べば、家族の絆をもっと深められるんじゃ!? と思い、親2人を誘ってプレイしてみたのだが……気づいたら家庭が崩壊しかけていた。
・全部ワイルドカード
通常のUNOで基本になるのは、赤・青・緑・黄の4色のカード。このカードには様々な数字や記号が書かれており、場に出ているカードと同じ色か同じ数字・記号のカードを捨てていって、手札を先になくした人が勝ちとなる。
ただ、UNOを構成するのはこの4色のカードだけではない。
中にはこんな黒いカードも存在する。
このカードの名前は「ワイルド」。場に出ているのが何色でも捨てることができる、いわゆるジョーカー枠のカードだ。
「UNO オールワイルド(税込1100円)」は、そんなワイルドカードだけで構成されたUNO。数字や色の縛りがない代わりに記号の描かれたカードが多く入っており、これで相手を邪魔しながらカードを減らしていくことになるようだ。
おぉ~、スキップやリバースなど、普通のUNOで見たことある記号も全部ワイルドカードになってる! これらのカードがどんな効果なのかは知っているし、これなら説明書を見なくてもプレイできるかも……
誰だお前!?!?!??
・オリジナルカードもある
突然知らない顔が出てきて困惑してしまった。どうやら「UNO オールワイルド」にはオリジナルの記号カードも収録されているらしい。
まずは「ワイルド スキップ2」。このカードは見て分かる通り、2人の順番をとばすことができる。
次に「ワイルド 指名ドロー2」。通常の「ドロー2」カードは次に順番が回ってくる人にカードを2枚引かせることができるけれど、このカードでは指名した人にカードを引かせることができる。
最後に、「ワイルド 強制スワップ」。これは自分の手札と指名した相手の手札を入れ替える、一発逆転を狙える強力なカードだ。
全部がワイルドカードだったら、どんどん手札を捨てられるからゲームとして成立しないんじゃ……? と思ったけれど、その分手札を増やす方法も充実しているということか。なるほど、これは盛り上がりそう! さっそく家族と一緒にやってみよう!
・地獄絵図
……そして、話は冒頭に戻る。
「ドロー2」「ドロー4」の山が容赦なく積み重なっていく、次にカードを捨てれば勝ち! というところで「強制スワップ」を使われ大量の手札を押し付けられる……お互いがお互いを陥れ合う様は、まさに地獄絵図だった。
上の画像は、ゲーム中に飛び交っていた言葉の一部を抜粋しまとめたもの。こちらをご覧いただければ、いかに大変なことになっていたのかがお分かりいただけるのではないだろうか?
「ずるい人が強いってことがよく分かるよね」だの「いじわる!!」だの、通常時に言ったら秒で家族会議行きになるであろうワードしかない。この画像だけ見たら、確実に仲の悪い人たちの会話である。
それほどゲームが白熱していたってことなんだろうけど、今度はもっとお上品にプレイしたいですわね……
通常のUNOとはひと味違う駆け引きや爽快感を楽しめて、盛り上がること間違いなしの「UNO オールワイルド」。ただ、一緒に遊ぶ人は慎重に選ぶことを強くおススメするぞ。
参考リンク:Amazon
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.
▼パッケージはホログラム加工されていてキラキラ!
▼強制スワップカードを使われると、残り1枚だったのに一気にこうなってしまうことも。恐ろしい
▼ドローカードを重ねられた結果。枚数が多すぎて扇形に持つのが大変だった