「熱烈中華食堂 日高屋」といえば、庶民の味方的な中華料理チェーンである。関東を中心に店舗展開しているので非関東圏の人にはあまり馴染みがないかもしれないが、東京都民なら誰もが知っていると言っていい。
と言いつつ私自身は東京在住ながら “王将派” なので、それほど頻繁に日高屋を利用するわけではないのだが……。つい先日、久しぶりに日高屋に立ち寄ったところ想像を絶する接客を受けたので報告したい。
その接客を言葉で説明するより実際に見た方が早いと思うので、画像で説明しよう。私が注文を済ませ、料理が来るのを待っていたら……
なんか来たぁぁああああああ!
頼んだ料理持ってるぅぅぅぅううううう!!!!
──そう、ロボットが料理を運んでくれたのである。日高屋に入ってこの展開を予想できる人などいるだろうか?
冒頭で述べたように、日高屋といえば庶民の味方的な中華料理チェーン。大衆的なイメージが強いだけに、ロボットとのギャップがすごいことになっている。
ただよくよく考えれば、ロボット接客だからといって利用者的に不便なことは特にない。強いて客側の手間を挙げるならば、トレーから自分で料理を取ることと、受け取ったら「完了ボタン」を押すことくらい。
まぁ、初見だとビビリがちってこともあるかもしれないが、それは慣れの問題だろう。
ちなみに、私が見た限りロボットが行っているのは配膳のみ。他の仕事は店員さんがやっていたので、その日高屋は人間とロボットが一緒に働いていたということ。この状況、考えようによっては日高屋がスター・ウォーズ化していると言えるのではないか。
・一部店舗のみだが
なお、店を出てからアレは一体なんなんだと思って調べると、日高屋は配膳・運搬ロボット50台を50店舗に “配属” すると発表していたらしい。
50店舗なので日高屋の全店舗ではないが、私が訪れた「秋葉原駅南店」をはじめいくつかの店舗ではすでに運用が始まっており、今後の導入予定店舗もいくつか決まっているようだ。
もう1つ言うと、導入の背景には新型コロナウイルスによる時短営業後の人手不足で、採用や新人教育の時間確保が課題となっていたという事情があるとのこと。つまるところ、ただのネタではなく、戦力と見込まれての導入……いや、「配属」なのだろう。
ということは、配属された ”新人たち” が「めちゃくちゃ使える!」となったら、将来的に日高屋ではロボット接客の店舗がどんどん拡大する……かもしれない。はっきりしたことは分からないが、これだけは言える。「日高屋、始まってた」と。
参考リンク:流通ニュース「日高屋 配膳運搬ロボット50台導入」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
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▼ロボットが料理を運んでくれる一部始終はインスタの動画でどうぞ
▼日高屋には2種類のロボットが配属されたようで、これは「KettyBot(ケティボット)」というタイプらしい