本日2月19日は「プロレスの日」だ! 万国郵便連合加盟記念日であり、中島美嘉さんと地動説のコペルニクスの誕生日でもあるが、れっきとした「プロレスの日」なのである!!

とはいえ「そう簡単にプロレスネタなんて見つからねえよ……」なんて思ってたところ、なぜか「ターザン山本」のラジオに出演することになったからビックリ仰天。まさか、ター山さんにお会いすることになるなんて……。

・週刊プロレスの元編集長

「ターザン山本」と聞いてピンと来た人は、90年代にプロレスに熱中した方であろう。ターザン山本とは「週刊プロレス」の元編集長で、当時のプロレスを語る上で欠かすことは出来ない最重要人物の1人だ。

なぜレスラーでもないターザン山本が最重要人物の1人なのか? ざっくり説明すると当時はインターネットが無く、テレビも夕方と日曜の夜中に細々と放送しているだけ。プロレス情報を仕入れようと思ったら、週刊誌に頼る必要があった。

その環境を最大限に駆使し、読者のみならず当時のプロレス界に絶大な影響を与えたのがターザン山本で、いわゆる “活字プロレス” の生みの親と言っていいだろう。大げさに言えば全盛期のターザンは「猪木」や「馬場」と同等の影響力を持っていたハズだ。

・普通にヤバい人

一方で、かつてバラエティ番組「アウトデラックス」に出演していたことからもわかるように、ターザン山本は「ヤバいやつ」として知られている。ターザン山本の自伝を読む限り「相当ヤバい人」「なんなら人間としては清々しいほどのクズ」というのが私、P.K.サンジュンの率直な感想だ。

なので私にとってターザン山本は「すごい人だとは思うけど、逆に会うのは怖い人」だったのだが、先日「ワンダ 週刊プロレス缶」の記事を公開したところ、なぜかターザン山本が配信するインターネットラジオへの出演オファーが。えっ……俺?

オファーがあったのは音声プラットフォーム「Voicy」で配信されているターザン山本の「風の声ラヂオ」という番組。そこで1時間「ターザン山本時代の週刊プロレス」について語るという内容だ。

ぶっちゃけ、今ではほとんどプロレスも見ず、そこまでコアとは言えない私が「週刊プロレス」を語っていいものなのだろうか? とはいえ、ターザン山本は現在70代後半。このタイミングを逃したら次は無いかもしれない……というわけで、恐る恐るゲストに招かれることにした。


で、で、で。


放送内容については公開されている「Voicy」を聞いていただきたいが、一言でいえばとても楽しかった。ターザン山本は奇人といえば奇人なのだが、これまで私が知り合った誰よりも無邪気な人物であった。


・ロケニューに受け継がれる週プロイズム

また、プロレス談義もさることながら「表紙の哲学」や「記者の名前がクレジットされていた理由」などは、我々ロケットニュース24にも通じるものがある。まあ、当サイトの編集長「GO羽鳥」が週プロに読者投稿をしていたくらいだから、我々が週プロの影響を受けているのは当然なのかもしれない。

とはいえ、30年前に現在のインターネットニュースの走りをやっていたんだから、週刊プロレスはかなり先進的な媒体だったのであろう。そしてその週プロの編集長だったターザン山本は「やっぱりすげえ人だな」と感じた次第だ。とりあえず、ターザン山本が怖いイメージは無くなりました。

というわけで「プロレスの日」は週刊プロレスに思いを馳せ、ターザン山本の「風の声ラヂオ」を聞いてみるなんていかがだろうか? そのうち、ターザン山本に会いに立石まで行ってみよう……と思います。

参考リンク:Voicy「風の声ラヂオ」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Voicy(iOS)

▼これは本番前に話した内容。