ロケットニュース24

散髪代をケチって大ピンチ…自分で髪を刈り上げたら「死線」を見た

2022年2月14日

1ヶ月ほど前、20年ぶりくらいに髪のサイドを刈り上げた。流行りの「刈り上げマッシュ」という髪型で、名前の通りサイドを刈り上げてマッシュ型にしたもの。切った直後はなんだかスースーして違和感を覚えるも、手入れがヒジョーに楽で今じゃすっかり気に入っている。

しかし、1つだけ問題があって、刈り上げた部分が伸びると普通の髪型に戻ってしまうこと。美容師さんいわく「1ヶ月くらい経つと伸びが気になるかもしれません」とのことだったが、予言はズバリ的中。刈り上げが伸びた単なる中年になりつつあるのだ。

・刈り上げのコスト問題

だったら今すぐもう1回刈り上げろよという声が聞こえてきそうだが、私はケチなので「この前、散髪したばかりなのにまたお金がかかる」というのが許せない。何より刈り上げるためだけに美容室へ行くのは財布に優しくないと考える。

だったら1000円カットでやってもらえよという声が聞こえてきそうだが、刈り上げのためだけに毎回1000円を払ってわざわざ通うのは私のドケチ道に反する。タイムイズマネー。そう、時間は限られているものなのだ。


・自分で刈り上げてみた

そこで私が選んだのが、自分で刈り上げるDIYである。もし自分で上手にできたら、これから先の刈り上げは余裕で元を取れるし時間も浪費せずに済む。

思い立ったら即行動。とりあえずAmazonでバリカンを検索したら、どれを選んだらいいのか分からないくらいヒットした。うむ、やはり時代はDIYなのだな。

ということで、高評価ながらセール中だったパナソニック製のバリカン(購入時点での価格は5409円)、それから刈り上げた髪が散らからないようにする散髪ケープ(1000円)を購入。合計およそ6000円だから1000円カット6回分……それ以上使えば元を取れるってことだな!


・まさかの展開

そう意気込んだはいいものの、1人きりでやって失敗したら……と想像するだけで不安が募る。大失敗して美容室に駆け込む本末転倒の展開だけは避けたいので、アドバイスをもらえる環境……周りに誰かがいる編集部内で刈り上げることにした。

それではやってみよう!


ムイムイ(バリカンの音)……


ジョリジョリジョリ……


ていうか、これ……


すごく怖いんですけど!!!!


いざバリカンがムイムイと音を立てると、思い切って刈り上げられない自分がいる。しかも、手探りで刈り上げていることも加わってなかなか手が進まない。一歩、いや一手間違えたらヤバいことになるという恐怖心がハンパじゃない。

じれったく思った周りから「もっと思い切って」「もうちょっと右」と、だるまさんがころんだ的に指示が飛ぶも緊張で手が震えて先に進めず。これ、イカゲームだったらとっくに死んでるな。

出だしから前途多難のDIY。しかし、試練はまだまだ続く。右こそなんとかなるものの、やはり利き手じゃない左だとバリカンを扱う難易度が高いのだ。

ここらへんかな、角度はこうかな……? 不安が押し寄せるなかで思い切って刈り上げていく私。そしたら……


うわあぁぁあぁぁ!!!!!!!


なんこれ!


アワワワ……もう取り返しのつかないところまで刈り上げたにもかかわらず、ヤバいことになってしまった。これ以上やると大惨事。ケチった代償はまさかの坊主……!?

進むも地獄、退くも地獄……


誰か……


助けて!!!!


・猫の手ならぬ亀の手を借りる

ズタズタになっても責任とれないと次々と断られるなか、亀沢郁奈記者が「任せて!」と刈り上げを買って出てくれた。おぉ! もしかして人の髪を上手に切った経験があるとか?

頼もしいと思いつつそう聞いたら「ない」とのことで崖から突き落とされたが、今はワラにもすがる思いである。この状態が改善されるのなら……坊主が避けられるのであれば何でもいいから助けてくれ!

バサバサと上から落ちてくる髪に不安を感じつつ、神に祈るような気持ちで刈り上げられることしばし。


ふむ……


救われた……と言っていいでしょう!


・なんとかなった

もちろん、プロの目からだとガタガタなのだろうが、私にとってこれくらいは微々たること。マッシュ部分がなんとなく刈り上げ部分を隠してくれるし、人って意外と細かいところまで見ていないものである。

何よりスッキリしたことに大満足。もしどうしても気になるところが出てきたら、マッシュ部分が伸びて本格的にカットするときに整えてもらえばいいかくらいに思っている。

今回、死線が見えつつ実感したのは1人で刈り上げるのはかなり難易度が高いということ。慣れの部分もあるだろうが、DIYは私にとって厳しい戦いであった。しかし本格的なバリカン道は始まったばかり。ここから6回以上、ゆっくりと時間をかけて手懐けていきたい。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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