高級ホテルに泊まって、高級なモーニング(朝食)を食べたい! いろいろ選べるビュッフェが食べたい! だが、泊まれるほどの金はない!! ということで今回から始まった連載が『ホテルの朝食だけ食べたい』である。
記念すべき第一回目は、東京は品川にある「東京マリオットホテル」の朝食ビュッフェ。
さぞかしお高いのだろう……と思いきや、「一休.com」で朝食だけを予約してみたところ、平日のみ定価3751円の17%オフ、3100円(税込)で食べられることが判明! キレイめな格好をして突撃してきたぞ〜!!
・注意事項
なお、この記事は筆者(GO羽鳥)が感じたことを疑似体験してもらう趣旨で構成しているが、“どんなものが食べられるのかだけを知れたらええんじゃ” という人は、こちらのリンクをタップ(クリック)してワープしてほしい。
さて、話を戻して……
品川駅から徒歩でも行けるが、
駅出てすぐのところにあるバス停から、無料のシャトルバスが出ているぞ。そしてバスに乗ってから数分後には……
もう東京マリオットホテルに到着だァ!
……って、チョマテ(ちょっとまって)……
あのホテル専用タクシー……いや、タクシーなのかどうかわからないけど、とにかくマリオットって書いてある車……
フォルクスワーゲンじゃん! 外車じゃん! すげえ……! 社用車にフォルクスワーゲンを使うとかヤベエ……!
【追加情報】
※ちなみにこちらは社用車ではなく、フォルクスワーゲンとの共同企画にて提供されている宿泊プラン「フォルクスワーゲン“e-Golf Premium”体験付き宿泊プラン」にて宿泊のお客さんが乗用できるものらしい! 運転できちゃうのかよ!! どっちみちスゲエ!
んで、中に入ったら、
巨大なクリスマスツリーがあって……
そのすぐそばに、ビュッフェ会場となる『Lounge&Dining G』が。そして受付で「予約した羽鳥です」と告げると……
なんともゴージャスな席に通された。ちなみに接客はもちろん完璧。それもあって、ただソファに座っただけなのに、なぜだか自分自身が「東京マリオットホテルに宿泊した客」のような錯覚に陥った。
なにはともあれ、天井が高い。
なんという開放感……! 聞けば約17mも高さのある吹き抜けらしく、私はしばし……
天井を見上げていた。
と、その時!
ウェイターさんが紙とボールペンを持ってきた!
なにやら卵の焼き方を選ぶらしい。オムレツは2種類。さらにソフトとハードを選べるから4種類で、目玉焼きは3種類。しかしこういう時、選ぶべきは “できるだけ難しい名前のメニュー” であろう。となると、
エッグベネディクト……と思ったけど、やっぱやめて、スペシャルディッシュっしょ! ここは最強を匂わす「スペシャル」っしょ!! 結果、この選択は大大大大大正解だったのであるが、その理由は後述。なお、先に言っておくが、
目玉焼きはけっこう普通だから気をつけろ。もう目玉焼きには目がないっていう目玉焼きフリークなら目玉焼きチョイスも良いかと思うが、“できるだけ難しい名前のメニュー” のほうが楽しいぞ。きっと。
なお、一度は選ぼうとしたのに直前で考え直した「エッグベネディクト」であるが……
めちゃんこウマそうだったことを付記しておきたい。
また、おしぼりが羽毛布団のように分厚くて感動したこともあわせて付記しておきたい。それはまあ良しとして……
そろそろ本題に入ろう。東京マリオットホテルのビュッフェでは、どんなものが食べられるのか? いきます! まずは……
サラダとかでしょ?
コーンフロスティやチョコワなどシリアル食品でしょ?
冷たい飲み物にヨーグルトでしょ?
果物でしょ?
パンでしょ?
和食でしょ?
中華でしょ?
アジアっぽい麺。
そして、入店直後にオーダーした卵料理に、
火を通した系の洋食に、
その場で作ってくれるあったか〜い飲み物……てな感じである。と、ここで賢明なる読者であれば、あることに気づいたのではないだろうか? ──そう! 東京マリオットホテルのビュッフェには……
スイーツが ほぼないのである!
しかし!
ここで冒頭の “たまご選択” が効いてくる。なんと、私が選んだスペシャルディッシュ、この日のメニューは……
卵を使ったワッフルだったのである!
ワッフルワッフル! ワッフルワッフ……って……
うますぎるっしょこれ……!!
さて、ウェイターさんが持ってきてくれた卵料理の話はそれくらいにしておいて、今度はこっちから “攻め(狩り)” に行きますか。
まずは……
って……
これスゴイ! 手をかざすと自動的に空気が出てきて、スポッと何も触らずにビニール手袋をハメることができる!! なんという便利アイテム! てな感じで、コロナ対策もバッチリである。
でまぁ……
いろいろと食べてみたのだが、特筆すべきことは大きく分けて3つある。つまるところ超絶マストなオススメが3つあるのだが、まず絶対にハズせないのが……
パン……!
全11種類、どのパンもウマい。しかもオーブントースターもあるからクロワッサンとかもカリッカリのホカホカに焼けたりもするのだが、あまりのウマさに腰を抜かしそうになったのが、
なんとまさかの「食パン」である。なんでも『プレミアム食パン』というらしく、厳選された食材で作られた贅沢極まりない一品。なお、甘さのひみつは和三盆。トーストにすると風味が引き立つというが……
フゥィ〜〜〜〜ッ! うまい。チョーチョーチョーチョー超うまい!! こんな美味しい食パン、生まれてこのかた食べたことないよォ俺! なんだかもう泣きそうだよォ!! 絶対トースト! やばいこれ!
ちなみに、私は興奮のあまり焦ってバター連発で食べてしまったが、ジャムやマーマレードなども揃っていたし、
鬼のようにウマいチョコ「ヌテラ」もあったので、それらを組み合わせたら至福のひとときが味わえることだろう。
もうひとつ押さえておきたいのが、これまた意外な……
ちまきである! いったいなぜ、こんなにも美味しいちまきが紛れてしまったのか謎であるが、とにかく完成度の高いちまきが2位。そして3位は……
ドーナツだ。ひとくち食べたその瞬間、「ああ、これは良いドーナツだなァ」と小学生みたいな感想を口にしてしまったほど、非常に質の良いドーナツなのである。
東京マリオットホテルのビュッフェはスイーツが少ないと先ほど書いたが、このドーナツがあるからこそ少ないのかも? と思ったりも。コーヒーもしくは牛乳と合わせて食べたい一品だ。
その一方、あまりオススメはできないぞ……と思ったのが、メロンパンと小籠包とエビ餃子。この3つは「うむむ……」となってしまったが、
実際のオレンジよりもオレンジの味がする激ウマな「一口オレンジジュース」を飲んだらお口直しができたので、とりわけ問題ではなかろう。
また、なぜかシャケやサバなどのお魚が非常に美味しく、思わず「魚ごはん」にして楽しんでしまったり、
「豆腐」+「肉あん」+「ごはん」を用意して、
羽鳥オリジナル丼「辛くない麻婆丼」を作り上げハフハフとかっこんで……と、
慣れないビュッフェを思う存分楽しみまくったりしたので、不満は何ひとつないのである。
あ、そうそう。温かい飲み物コーナーのお姉さんにお願いすれば、
テイクアウト用の飲み物も作ってくれる。私はカフェラテをオーダーし、
帰りは品川駅まで歩いて向かった。なぜって、そりゃぁ “食いまくったから” に他ならない。少しでも歩いて運動して、カロリーを消費しようという作戦だ。寒い今、このテイクアウトの飲み物の存在がありがたかった。
ちなみにどのくらい食べたのかを知るため、ビュッフェ前と後で体重を量ってみた結果──
ぴったり2kg増えていた。それをみた私は「あれ? こんなもんか!」と思った。
ラグジュアリーな空間、完璧な接客、美味しすぎる料理に、奇跡の食パントースト。それらをフルに体感した私の満足度は2kgなんてものではなく、軽く5kgは増えていると感じていたからだ。
こんな体験ができて3100円は安い。あまりお金をかけずに、五感で至福を味わいたい。できれば部屋にも泊まりたいけど、贅沢は言わない、メシだけでいい。朝食だけでいい。私は……ホテルの朝食だけ食べたい!
<つづく>
参考リンク:一休.com、東京マリオットホテル「Lounge&Dining G」
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24