炭水化物を効率的に摂取するには最適な焼きそばパン。だが、焼きそばパンを食べている時、私(中澤)はふと思うことがある。「焼きそばの比率がもっと多くても良いのではないか?」と。
コッペパンに切れ目を入れてそこに焼きそばをねじ込んでいる構造上、見た目のイメージよりも焼きそば比率が少ないのである。パンよりもっと焼きそばを食べたい! そんな気持ちに応えてくれたような商品に出会った。丸亀製麺の姉妹店『長田本庄軒』の焼きそばパンが凄かったのである。
・クソデカ
焼きそば専門店である『長田本庄軒』。目の前の鉄板で焼きそばを焼いてくれるので店舗で食べたい店である。が、先日、エキュート立川エキナカEAST店に立ち寄った際、テイクアウトに「焼きそばパン(税込み420円)」を発見した。なるほど、軽食である焼きそばパンは焼きそば専門店のテイクアウトメニューとして優秀かもしれない……
って、クソデケェェェェエエエッ!
これ本当に焼きそばパンかよ!? びっくりしたので買ってみた。開口の限界を優に超えてそうな大きさは普通の焼きそばパンの1.5倍~2倍くらいありそうだ。しかし、そんなサイズ感以上に、あふれ出す焼きそばがパンを押しつぶさんばかりではないか。プラケースが焼きそばに支配されている。
・焼きそばのシェア率が独占禁止法違反
いや、見た目ではそう見えても、意外と見えない部分でパンが支えているのが焼きそばパンだ。ポスターには「専門店が本気で作った焼きそばパン」との記載があるが、パンに切れ目を入れて焼きそばを挟むという構造上、派手に見えるこの焼きそばパンも見えない部分ではパンが圧倒的シェアを誇っていると見るのが妥当だろう。
むしろ、この焼きそば量を支えられるとなるとパンもさぞ分厚かろう。と、思いつつも食べてみたところ……
焼きそばのシェア率SUGEEEEEE!!
中身もほぼ焼きそば! これが市場だったら独占禁止法に引っかかるレベルである。
・感じた工夫
だが、なぜだ? 前述の通り、これは焼きそばパンの構造上おかしい。そこで細かく観察してみたところ、パンが皿みたいになっている。切れ目を入れて挟むというより平べったいパンで包んでいるニュアンスだ。
スタイルとしてはピタパンに近い。しかしながら、ふわっとした食感にはコッペパンを感じる。これは予想だが、おそらくパンも焼きそばパン用に作られているのではないだろうか。ちなみに、中身には焼きそばだけではなく、ぼっかけも入っている。
焼きそばだけだと飽きそうなほどの量だが、牛すじとこんにゃくがちょうど良いアクセントとなって、最後まで美味しく食べることができた。味も計算されていると言って良いだろう。
もはや軽食ではないこの焼きそばパン。夕飯が焼きそばパン1個だったとしても全くひもじくない。しかしながら、量だけではなく内容にもこだわりが見える。「専門店が本気で作った」という言葉に恥じない焼きそばパンであると言えるだろう。
・今回紹介した店舗の情報
店名 長田本庄軒エキュート立川エキナカEAST店
住所 東京都立川市柴崎町3-1-1 エキュート立川 エキナカEAST
営業時間 7:00~20:00
定休日 無休
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.