それは突然の出来事だった──。昨日2021年10月14日の午前11時頃。何気なくTwitterを眺めていたら、俺たちの心のとんかつチェーン「かつや」のツイートがふと目に入ったのだ。そこにはこう書いてある。
「本日販売開始
#全部のせソースカツ丼」
本日販売開始……だと? え、今日から? そう、まさかの予告なし投入である。情報が解禁されたと同時に全国で販売が始まったのだ。そのツイートを編集部に向かう電車の中で見た私(あひるねこ)は、すぐさま途中下車し、最寄りの「かつや」へと駆け付けた!
・かつや新商品
基本的に超ボリューミーな「かつや」のメニュー。中でも伝説として語り継がれているのが、2018年9月、そして2019年9月に登場した『全部のせカツ丼』だ。その名の通り、「かつや」の揚げ物商品をギチギチに詰め込んだ夢のオールスター丼である。
私が最寄り店舗に駆け付けると、店頭ポスターはまだ先月の期間限定メニュー『チキンカツとから揚げのタルタル合い盛り丼』のままであったが……
席に着くとしっかり専用POPが(税込979円)。
で、さっそく注文してみたところ……
揚げ物の森みたいなヤツが来た。
・多すぎ茶色すぎ
思わず「え、丼から生えてる?」と口に出そうになったぞ。なんて巨大な大木。神々の棲む森。ものの~け~達~だけ~。揚げ物それぞれが丼に横たわるというよりは、天高く伸びているかのような印象だ。そのままラピュタの如く宇宙まで浮遊していきそうな勢い。
さて、全体的にほぼ茶色で何がなんだかよく分からない『全部のせソースカツ丼』であるが、視認できる揚げ物としては、まずエビフライが2尾。
カットされたメンチカツ。そして……
同じくカットされたヒレカツ。
訓練された “かつや者” ならば、ここに期間限定メニューの定番・チキンカツがいないことに軽い驚きを覚えるだろう。もちろんチキンカツは好きだが、ヒレカツ、エビフライといったレアキャラ勢が参戦しているのは熱い。飲み会だったら確実に盛り上がるパターンである。
が、しかし……
エビ、メンチ、ヒレと……
それぞれ1周したにもかかわらず……
まるで減ってる気がしないのは、一体どういうことなのか。
・びくともしない
さすが神々の棲む揚げ物の森。シシ神への道はまだまだ遠い。ものの~け~達~だけ~。エビは長いわメンチは重いわと相変わらずの超ボリュームであるが、とにかく今はゴール目指してひたすら食べ進めるのみ!
──数分後。
むふぅ……ようやく揚げ物三人衆が片付いたか。だがこれで勝負はほとんど決まったようなもの。ところが次の瞬間……
出たッ! シシ神!!
・ラスボス登場
こ、ここに来てのロースカツだと……!? しかも1、2切れではない。丸々フルサイズでの降臨である。デイダラボッチかよ! ダメだよ話の終盤で出てきたら!! 命奪う気満々じゃん。明らかにこのタイミングでは登場しちゃいけないレベルの物量である。
なのに、なんだか食べられてしまうのが「かつや」マジックなのだ。序盤のサクサク衣もウマいし、ソースがいい感じに染み込んだちょいしんなり衣もウマい。結論、デカくてウマい。偏差値3くらいの感想だが、うるせぇ。「かつや」はそれでいいんだよ。
・さすが伝説
約2年ぶりに食べた『全部のせソースカツ丼』。その超絶かつ圧倒的なボリュームは、2021年においてもやはりレジェンドだった。これぞ「かつや」の真髄。これぞ「かつや」の良心である。
「衣と脂にひそむ
まことの心を知るは
揚げ物の精
全部のせソースカツ丼だけ
全部のせソースカツ丼だけ……」
参考リンク:かつや、Twitter @katsuya__corp
執筆:かつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.
★「かつや」関連の記事はこちら → シリーズ「かつや激闘集」
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]