ライスバーガーはモスバーガーのオリジナル商品……そう思っていた時期が……俺にもありました……。どうせマックも1回でやめるに違いない……そう思っていた時期が……俺にもありました……。
ところがどっこい、気付けば世はライスバーガー全盛期! なんと2021年10月からは「ロッテリア」が『和風ごはんバーガー』の発売を開始している。ほう、ならば決着をつけるしかるまい……私、P.K.サンジュンが公正にジャッジしよう──。
・米バーガー戦国時代
モスバーガーが元祖「米バーガー」ことライスバーガーの発売を開始したのは1987年のこと。以来、ライスバーガーはモスバーガーの看板メニューの1つとして、多くの人に親しまれている。
モスによる長きにわたる “米バーガー独占時代” の均衡を破ったのはマクドナルドで、2020年1月に「ごはんバーガー」の発売を開始。以来、期間限定メニューとして米バーガーを導入している状況だ。
そんな中、第3の米バーガーをロッテリアが発売開始! 国産米を100%使用した米バーガーは『和風ごはんバーガー』と名付けられ、まずは「エビごはんバーガー」と「絶品チーズごはんバーガー」が発売されている。
・全7商品を食べ比べ
以前、モスとマックの米バーガーを食べ比べたところ「圧倒的にモスの方がウマい」という結論に至ったが、果たして2021年10月現在の「米バーガー美味しさランキング」はどうなっているのか? まずは出場選手をご紹介しよう。
ロッテリア「エビごはんバーガー」(510円)
ロッテリア「絶品チーズごはんバーガー」(510円)
モス「焼肉ライスバーガー」(420円)
モス「海鮮かきあげライスバーガー」(370円)
マック「ごはんチキン にんにく黒胡椒」(410円)
マック「ごはん海老 旨辛仕立て」(440円)
マック「ごはんてりやき」(390円)
・いざジャッジ!
実に7種類の米バーガーがエントリーしたことになるが、ここで結論を申し上げてしまおう。圧倒的にウマいのはモス! モスライスバーガー!! これが歴史の重みなのか、どれだけ厳しくジャッジしてもモスが群を抜いてウマかった。
他社と大きく違うのは米のバンズで、モスライスバーガーは “もっちり食感” が際立っている。逆にマックとロッテリアは「ほろほろ食感重視」とも言えるが、モスも口ほどけが悪いワケではない。ベテランの技術をまざまざと感じた次第だ。
また、具のウマさとバランスもモスは絶妙! 焼肉もかきあげも「これ以上は無理だろうな」というレベルの完成度に達しているのではないだろうか? モスだけ食べてもわからないかもしれないが、食べ比べれば絶対にわかる違いがそこにはあった。
・ロッテリアも良き
続いてロッテリアの『和風ごはんバーガー』もなかなか良き! 特に「絶品チーズごはんバーガー」は、米・パティ・チーズの一体感が秀逸で、スルスルとノドの奥に吸い込まれていく。全7商品の中で最もジューシーな米バーガーである。
「エビごはんバーガー」も悪くはなく、タルタルソースとエビのプリプリ食感が印象的だ。ロッテリアで惜しかったは、海苔の風味がいまいち生かされていなかったこと。他社にはない要素なので期待は大きかったが、具やソースの味に負けてしまっていた。
で、で、で。
どれもこれもおかしかったのはマクドナルドのごはんバーガー! 味うんぬんの問題ではない……というか、これ設計したヤツ出てこいやぁぁぁああああ! 建築物なら違法建築で訴えられるレベルやないかァァァアアア!!
・完全に違法建築
そう、マックの「ごはんバーガー」の主役は米ではなく、完全に具。そしてソース。大きさのバランス的にごはんは “添え物” くらいの存在感しかない。他社の商品と比較するとその違法建築っぷりは圧倒的で “もはやバグってるレベル” と称して差し支えあるまい。
味も悪くはないが、両社と比べると「ソースで何とかする感」が見え隠れしていた……気がする。とはいえ「ごはん海老 旨辛仕立て」はなかなかのウマさで、全7商品の中で唯一の辛い米バーガーであった。
まとめると、とにかく米バーガーの王者はモス! モス以外に考えられない!! 味はもちろんのこと、価格を考慮してもモスライスバーガーは有能すぎる米バーガーである。「モスは高い」というイメージがあるかもしれないが、実際に価格を比較してもモスの優位は揺るがない。
ただし「どの米バーガーもちゃんとウマい」ことは確かなので、ぜひお気に入りの一品を見つけてみてはいかがだろうか? いずれはケンタッキーやドムドムの米バーガーも食べてみたい……気がする。
参考リンク:ロッテリア公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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