コロナ禍による活動不足で生活リズム崩壊中の筆者。日頃から安眠グッズ探しには余念がないのだが、ネットで先行販売され話題になっている商品があるという。小林製薬の「ナイトミン 耳ほぐタイム」だ。
なんでも「耳の穴を温める耳栓」なのだそう。ナイトミンといえば、鼻呼吸を助けるために口をテープで閉じてしまうという衝撃的ビジュアルの「鼻呼吸テープ」も話題だったが、耳の中が温かくなるって、ちょっと気持ち悪くないか?
どんな感触なのか、一般販売を前に実際に使ってみた。
・「ナイトミン 耳ほぐタイム」(オープン価格)
現在はAmazon、LOHACO、楽天にて先行発売中。販売価格はまちまちのようで、記事執筆時点で1500~2000円ほどで取引されている一方、700~800円で購入したという声もある。薬局などで一般発売されれば価格が安定すると思われるので、それまで待つのも手だ。
商品は本体と発熱体(5回分)がセットになっている。
イヤーピースは2サイズ付属し、あらかじめ自分に合うのはどちらか試しておく。
そして使用の直前に発熱体をアルミ袋から取り出し、本体にセットする。開封するだけで発熱が始まり、効果は約20分持続とのこと。
耳栓で遮音できること、また睡眠に関わる副交感神経が耳に多く存在していることがポイントらしい。温める=ほぐれる=リラックスというのは経験的に納得できる。ホットアイマスクや、繰り返し使える肩カイロは筆者も愛用しているところ。それでは装着して寝てみたい。
……これは、熱い!
発熱体は温かいというよりも「熱い」というくらいしっかり発熱し、外側を手で触るとびっくりするくらいだ。
しかし耳にはシリコンを介して熱が伝わるので、じんわりと優しい温かさ。全身の凝りが溶けていく……。軽く遮音効果があるので、普段は気になる時計のカチコチという音が、遠くからぼんやりと聞こえる。ふわふわ夢心地だ。ここは天国か……?
しばらくすると耳では温度を感じなくなる。しかし外側から発熱体を触るとまだ熱い。おそらくイヤーピースと耳穴がほぼ同じ温度になり安定したのだと思う。ホカホカと温まり、血行がよくなっているはずだ。
その証拠に本体を耳から外すと、「え、耳の中が濡れてる!?」と思うほどひんやりとした感触が走り、一気に現実に引き戻される。外気の冷たさがそう感じさせるだけで、もちろん実際には濡れていない。
発熱体は脱落することもなく、しっかり固定されていた。安眠できたかどうかはよくわからないが、「気持ちいい!」のは確実だ。
・難点もある
いくつかの難点もある。クチコミでも書かれていたのだが、そもそも耳に何かを入れたまま寝ることに違和感のある人が、一定程度いること。発熱体は小さいながらも硬くゴロゴロとした感触で、横向きに寝たりすると耳に刺さって痛い。普段から耳栓やイヤホンを使い慣れている人でないときついという声があった。
また「耳の形は個人差が大きい」というのはメーカーも認めているところで、フィット感を得られない人もいたようだ。「本体は1個あればいい」とコスパを指摘する声もあったので、いろいろな形のイヤーピースを同梱した本体と、あとはリフィルのように発熱体だけ売る方法もいいかもしれない。
さらに筆者の個人的な習慣で、オーディオブックを聞きながら寝落ちする夜が多いので、イヤホンと二者択一になってしまった。
・一般販売は2021年10月7日から
現在は限られたECモールでの販売だが、2021年10月7日から全国の薬局・薬店・ドラッグストアでも取り扱い開始。いまよりも入手しやすくなるはずだ。
難点も述べたが「眠れた」「気分がほぐれた」という声も多くあった。価格も手頃なところに落ち着くと思うので、耳の中が温まるという新体験、試してみて損はない。