日本人は頑張りすぎている。
世の中ではカフェインやらアルギニンやら、残り少ない体力を絞り出して闘うためのエナジードリンクがたくさん生まれている。筆者自身そういった商品をレポートしたことはあるし、ここぞという時エナジードリンクに頼ってきた過去もたくさんある。
しかし、たまにはエナジードリンクから離れてリラックスしてもいいんじゃないのか? そう思わせてくれるような商品を見つけたのでご紹介したい。
今回ご紹介するのは、合同会社Endian(エンディアン)より発売されている「CHILL OUT」なる商品。
ポップに「チルする?」と書いてあるので「チル? なんだそれは?」と思ったところ、心身がリラックスした状態を表す若者のスラングということらしい。
なるほど、それならば私も「チル」してみようか。
・リラクゼーションドリンク
銀色の缶に深緑色のプリントがされたパッケージはどことなく高級感があり、落ち着いた大人の雰囲気を漂わせている。(持ち帰る時に落としたので凹んでしまったが)
成分表示を見てみると、果糖ぶどう糖液糖、ぶどう果汁、オレンジ果汁など糖類が上位を占めている。このあたりは一般的なエナジードリンクと大差はないのだが、違うのは糖類以降である。
この「CHILL OUT」にはGABA、テアニン、ヘンプシード抽出物、ホップ抽出物の4つがリラクゼーションサポート成分ということで配合されている。
栄養成分表示には ギャバ20㎎、テアニン70㎎とのこと。もちろんカフェインの「カ」の字もなかった。さすがリラクゼーション。
そして何よりも驚いたのは味の選定方法。公式ウェブサイトによれば、シトラスやハーブなどのフレーバーの組み合わせは、なんとAIが選定しているらしい。
人間がリラックスするメカニズムすらもAIに把握されている。世の中はもうそこまで来ているのか……!
・控えめながらも爽快感
カシュっとプルタブを開けると、マスカットに似たスッキリとした甘めの香りが広がる。スッとしていて爽やかだ。
グラスに出してみると、意外にもほぼ無色透明。さっそく飲んでみると……
おいしい! 正直、初めて体験する味であった。
香りと同様マスカットに似た爽やかで軽い甘さが広がり、後味にほのかにフワッとミントのようなスッキリ感があるのだが、あくまで控えめ。
ジュースによくあるような、飲んだ後に口の中がモッタリするような感じが一切ないのだ。
なんだろうこの味……? フルーティで優しいノンアルコールモヒートといった例えが一番近いかもしれない。
飲んだ後はなんとなくフワ~ッとリラックスしたような気分になる。たぶんこれが「チル」っていうやつなんだな。
ということで初めて飲んだ「リラクゼーションドリンク」は味も香りも未体験ながら、忙しすぎる現代の日本人にピッタリな新しい選択肢となりそうだと感じた。
緊張続きで疲れた時はCHILL OUTを飲んで、一旦肩の力を抜いてみるとものごとがうまく進むこともあるかもしれない。
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.