シンプルイズベスト────まさに菊水堂のポテトチップのためにあるかのような言葉だ。

このポテチの原材料は芋、塩、油のたった3種類のみ。基本的にはネット販売限定なのだが、テレビ露出もあってかポテチ界ではそこそこ名が通ってる。

存在を知りつつもネット購入するまでには至っていなかったが、近くのスーパーで売っているのを偶然発見。税込408円いう値段に尻込みしつつも、1回くらい食べてみるかという軽い気持ちで手を出したところ見事にハマってしまった。このポテチ、他の有象無象とは一味違うぞ……!?


・「できたて」を届ける出荷システム

菊水堂「できたてポテトチップ」の1番の特徴は、なんといっても工場から直送ということ。

ポテトチップスはお菓子といえど揚げ物の一種。とんかつやコロッケと同じく揚げたてが1番おいしいのである。だが、通常のポテトチップスは流通の関係で製造から1~2週間経ったものが陳列される場合が多いとのこと。我々がいつも口にしているポテトチップスは、揚げたてとは程遠い代物なのだ。

だが、菊水堂はポテチを製造日に購入者の自宅へ直接発送することで、できたてほやほやの味を味わうことを可能にした。ネット販売がメインだからこそ成せる技である。

私の場合は1度スーパーを挟んだが、それでも製造日は購入日の2日前だった。そしてなにより驚いたのは、賞味期限がたったの2週間だということ。しかも、菊水堂的にはなるべく1週間以内に食べて欲しいそう。そんな生ものみたいなポテチ、聞いたことないぞ?


・「ポテチってジャガイモなんだよな」と改めて感じさせてくれる、そんな味

「美味いといっても所詮はスナック菓子」「いつも食べてるポテチとそんなに変わらないんじゃない?」と思う方も一定数いるかもしれない。でもほんとに全然違うんです。食べれば誰だってわかるレベルに別物なのだ。

まず1番に感じる違いは食感。いつものポテチが「バリッ」とした音とするならば、菊水堂のポテチは「パリッ」。余分な水分や油が一切とりのぞかれているような、そんな軽やかな音なのである。

そしてなにより、今まで食べたどのポテトチップスよりもダイレクトに芋の味が伝わってくる。化学調味料不使用で雑味がないため、ジャガイモの甘みまでもを感じることができるのだ。素材の味を活かした塩加減がこれまた絶妙で、薄味なのにいくらでも食べたくなるような中毒性を秘めている。

ポテチはこだわりの直火炊きチップフライヤーで揚げており、芋の産地はもちろんのこと塩や油も厳選されたものを使用しているとのこと。しかも揚げたてを直送とくれば、そりゃあもう美味いに決まってる。大容量(120g)だからって油断していると気づいた時には無くなってるぞ。


・SNSをチェックすれば購入の目途がたてやすい

冒頭でもお伝えしたが、菊水堂のポテトチップは基本的にネット販売でのみ購入することができる。しかし大量生産をしているわけではないので、日によって在庫があったりなかったりするようだ。確実に入手したい方は、菊水堂のSNSをチェックすれば販売や出荷のタイミングを知ることができる。

また、私のように運良くスーパー等で出会える場合もある。成城石井や北野エースなど、入荷する可能性がある店舗は菊水堂ホームページに記載されているので、こちらも参考にしてみてほしい。

購入のハードルが若干高く、値段も通常のポテチよりお高めだが、それらを加味しても食べてみる価値アリの商品だ。できたてのポテチを食べてみたい人、ダイレクトに「芋」を感じたい人は、是非1度味わってみてほしい。

参考リンク:菊水堂ネットショップ
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.

▼「シーベジタブル」もあっさりで美味しいが、まずは通常の味を食べてみて。ちなみに静岡住みの私は、地元のスーパー「KOマート」で購入できました。

▼一枚一枚が結構大きめ。個人的にはナンバーワンポテチなんだけど、普段から濃い味のポテチを食べ慣れていると薄味に感じる可能性も……。