それを思いついた時、「天下とったり!」と確信した。なんて天才的なひらめきなんだ……と自画自賛。どんなアイデアかというと、シリコーン製保存容器『スタッシャー(stasher)』で「ぬか漬け」をしようというもの。

さっそくスタッシャーシリーズの中でもぬか漬けに適してるっぽい形状の『スタンドアップ ミディアム(2530円)』を購入し、ぬか床を移植……とやってみたのだが、結論から言えば失敗だった。絶対にやめた方がいい。

我が家のぬか漬けは、まるまるニンニクを入れたりもするストロング系ぬか漬けであり、けっこうドぎついニオイがする。しかし、そこは万能シリコーン製保存容器のスタッシャー。

なにせ「電子レンジ、オーブン、湯せんでの調理、冷蔵、冷凍での保存、ポーチとしての使用など、幅広くお楽しみいただけます」のスタッシャーだ。

「特許技術のピンチロックシステムが栄養素、旨味、および液体を閉じ込め、食品を新鮮な状態で保ちます」とまで言うのだから、ニオイだって閉じ込めるに決まってる。そう勝手に信じて、せっせとぬか床を移植した。

何が最高って、手を汚さずぬか床をかき混ぜる(モミモミする)ことが可能という点。この時点で「もらった……!(流行る……!)」と確信。明日から「スタッシャー=ぬか漬け」になるビジョンがハッキリと見えた。


ところが……!!


くさいのである。

冷蔵庫がクサイのである。完全にぬか漬けのニオイ……というか、羽鳥家のぬか床のニンニク臭がストレートに近いくらい筒抜けなのである。

とりあえず「ニオイも落ち着くかな……」なんて思って一晩置いてみたが、ニオイに敏感な私は耐えきれなくなりギブアップ。「スタッシャー=ぬか漬け」のビジョンは、ニンニクぬか漬けの香りと共に崩れ去ったのであった。

ちなみに後日、リベンジとばかりにスタッシャーで「浅漬け」もやってみたが、これまたニオイが筒抜けになり冷蔵庫の中の香りが浅漬け祭りに。どうやらスタッシャー、キツめのニオイには弱いっぽい。

慌てて中身をスタッシャーから、少し前に「100均検証」で紹介した『食品用防臭チャック袋ニオわんゾウ』に移してみたら、ものの見事にニオイは消えた。それと同時に、「スタッシャー漬物」の第一人者になる夢も消えていった。

参考リンク:スタッシャー(stasher)
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24