夏を冷ますように降った雨。涼しさを感じる日も増えてきた。気づけば9月、もう気持ちは完全に秋である。秋と言えば魚がウマくなる季節。
すなわち、寿司がウマイ。そこで回転寿司マニアに、スシローの “2貫100円皿” の高コスパネタを聞いてみたぞ。2021年9月時点、定番メニューで回転寿司マニアのオススメは……?
・スシローの秋、始まる
話を伺ったのは、回転寿司の魅力に憑りつかれて30年の会社員・鮮魚久良々(せんぎょくらら)さん。回遊魚のように、回転寿司チェーンを巡回している本企画お馴染みの回転寿司マニアである。
鮮魚久良々「9月1日に秋メニューが登場しましたが、もちろん、発表されていない定番メニューの変動もいつも通りあります。これまで同様、店舗によって販売されていなかったりするかもしれませんが、それでも良ければオススメさせていただきます」
──よろしくお願いします!
・マニア「ズバ抜けた満足感の高さ」
鮮魚久良々「では、まずは、旬のはまちですね。脂が乗っていて身も大切りでズバ抜けた満足感の高さがあると思います」
──確かに、100円皿でこれは凄い!
鮮魚久良々「冬になるとぶりになるので、脂の乗りまくったはまちを味わうなら今です。同じ魚でもぶりはもう少し脂の感じが上品になりますからね」
──トロけるような身ですね。
鮮魚久良々「西日本では実はマグロよりも、はまちの方が売れているんですよ。事実上、スシローの2トップで、さらに、はまちは店内で皮引きされているので新鮮な旨味があります」
──内部情報に精通しすぎでしょ。中の人かよ。
鮮魚久良々「ちょっと口を滑らせすぎたかもしれません。スシローに消されたくないので、次のオススメにいかせてもらいます」
──よろしくお願いします!
・マニア「せひ1度食べてもらいたい」
鮮魚久良々「続いて、ぜひ一度食べてもらいたいのがミートボール軍艦です」
──寿司を食べに来てミートボールっていうのもどうかとは思いますが。
鮮魚久良々「最初疑いの目で見てしまうのは分かるのですが、このミートボールがウマイんですよ。柔らかくて肉の味が感じられ、意外に酢飯にも合うんです。まあ、ミートボールなので激ウマとまでは言わないですが、魚介類の間にちょっと挟む一皿としてはちょうどいい塩梅の濃さで、知る人ぞ知る人気がありますよ」
──確かに、食べてみると意外にウマイんですよね。
鮮魚久良々「ちなみに、シンガポールのスシローには『つくね軍艦』があるらしいです。同じタレ肉団子系だし、いつかこれを食べにシンガポールに行くのが私の夢です」
──寿司感どころかシンガポール感もないんですが、それが夢で大丈夫ですか。
・マニア「普通にコスパが良い」
鮮魚久良々「最後に、普通にコスパが良いのが、大切りとろサーモンですね。焼きとろサーモンより切り身が厚くて大きめなのに、同じ価格なのはアツイ」
──100円皿とは思えませんね。
鮮魚久良々「そもそも、8月に開催された『夏の大感謝祭』のラインナップなので、通常よりお得感のあるサイズなのはそのためかと思います。スシローって店によっては、前のキャンペーンのメニューが通常メニューに引き継がれてることがあるんですよね。何を基準に引き継いでいるのかは分かりませんが」
──鮮魚さんでも分からないことあるんですね。
鮮魚久良々「ともかく、こういうのは、あるうちに食べておくことをオススメします。公式サイトのメニューからは外れているので、あったらラッキーくらいのものですが」
──以上。最後に、私の感想を付け加えるなら、やはり はまちは間違いないと思った。舌がトロけるような味だし、切り身も他のネタより明らかに大きく、シンプルにコスパが良い。機会があればぜひ食べてみてくれ。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.