
2021年9月3日(金)、マーベル最新作『シャン・チー / テン・リングスの伝説』が公開される。『アベンジャーズ / エンドゲーム』で一区切りついたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の新たな1歩となる期待の作品だ。
世界同時上映に先駆けて同作を鑑賞してきた私、P.K.サンジュンは、率直に「どう評価すればいいんだ……?」と戸惑っている。一言で申し上げると本作は「西洋圏の人がイメージするアジアを詰め込みまくった作品」であろう。
・新ヒーロー誕生
時系列的に『シャン・チー / テン・リングスの伝説』は『アベンジャーズ / エンドゲーム』の後が舞台となっている。つまり、サノスの指パッチンで人口の半分が消滅し、アイアンマンの指パッチンで消滅した人々が蘇った世界というワケだ。
要するにこれまでMCUを支えてきた2大巨頭「アイアンマン」と「キャプテン・アメリカ」亡き世界で、マーベル的にも新たなスーパーヒーローを生み出したいタイミングであるということ。そこで白羽の矢が立ったのが、アジア系のスーパーヒーロー「シャン・チー」である。
・第2のブラックパンサーになれるのか?
ご存じの通り、黒人初のスーパーヒーロー作品となった「ブラックパンサー」は記録的な大ヒットを叩き出しており、マーベル的には「シャン・チー」で2匹目のドジョウを狙いたいのだろう。その意気込みが『シャン・チー / テン・リングスの伝説』には溢れまくっていた。
映画評論家による米レビューサイト「Rotten Tomatoes」では、一足先に本編を観た評論家から絶賛の声が続々と上がるなど、92%の高評価を得ている本作(8月24日時点)。滑り出しは上々といったところだが、正直に申し上げて「日本でどう捉えられるか?」は未知数だ。
・マスター・オブ・カンフー
その理由は後述するとして、まずは『シャン・チー / テン・リングスの伝説』の作品概要をご紹介しておこう。
「悪に染まった父から授かった最強の力を封印し、二度と戦わないと誓った男、シャン・チー。父が伝説の腕輪 “テン・リングス” を操り世界を脅かす時、シャン・チーは自らの力を解放し、宿命の敵となった父に立ち向かえるのか?」
・香港映画であり日本映画
原作の「シャン・チー」は “マスター・オブ・カンフー” の異名を持つスーパーヒーローで、己の肉体を武器に戦う武闘派。これまでのスーパーヒーローと比べるとやや地味な印象も否めないが、アクション映画としての完成度は歴代屈指であった。
そう、本作ではシャン・チーの父であり敵役をアジアが誇るスーパースター「トニー・レオン」が演じるなど、序盤はゴリゴリのカンフー映画。特にワイヤーアクションなどは、ジャッキー・チェン世代の香港映画を彷彿とさせる。
……が、単なるアクション映画、香港映画にとどまらないのが本作のすごいところ。ネタバレになるので詳細は申し上げられないが、後半は明らかに日本映画や日本のカルチャーを意識したであろう怒涛の展開が繰り広げられる。
言うまでもなく私は過去のMCU作品を全て鑑賞しているが、途中から「俺は何の映画を観てるんだ……?」という不思議な感覚に陥ってしまった。こんな経験は初めてで、そういう意味では「史上最もマーベルっぽくない作品」と言っていいハズだ。
・作品自体はおもしろいが
これこそが「日本でどう捉えられるか未知数」という理由で、ズバリ『シャン・チー / テン・リングスの伝説』はこれまでのMCU作品と一線を画している。MCUを感じるのは過去に登場したキャラクターが出てくる時くらい。私自身はかなり戸惑った。
一方で、アメリカの映画評論サイトで高評価を叩き出している最大の理由は「過去のMCU作品とは明らかに違うところ」なのだろう。推測するに本作は「西洋圏の人がイメージするアジア映画を詰め込みまくった作品」であり、世界的には高評価を得るに違いない。
逆に日本や中国のMCUファンに本作がどう受け入れられるかは未知数だ。先述のようにアクション映画としては際立った完成度であるが、私のような感想を抱く人も少なからずいらっしゃるハズ。キョンシーこそ出てこないが、それに近いものはある。
とはいえ、今後のMCUでシャン・チーが主要なスーパーヒーローの1人になることは確実だから、ファンは絶対に観ておくべきだ。映画としての完成度は非常に高い。特にアクションは凄いから、可能なら劇場での鑑賞をオススメする。
というわけで、日本では異色のMCU作品と捉えられるであろう『シャン・チー / テン・リングスの伝説』。結果的にはMCUの幅を広げる革新的な作品とも言える。『シャン・チー / テン・リングスの伝説』は2021年9月3日(金)公開だ。
参考リンク:『シャン・チー / テン・リングスの伝説』公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:©Marvel Studios 2021 All rights reserved.
P.K.サンジュン




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