全国のはま寿司にて2021年8月19日から始まった「北海道&東北うまいもん祭り」。どんなものかとさっそく食べにいってみたのだが、最高にガチだった。
テーマに沿った寿司を全種類食べてみたところ、全体的にクオリティが高く仕上がっている。もうこれが主役で決まりだろ……!!! となった寿司が複数出てきたレベルだ! その中でも、絶対に食べるべきメニューを紹介するぞ!!
・全部頼んでみた
今回のフェアは、ポップだと7種類の寿司しか掲載されていないが、いくつかのメニューには「炙り」や「漬け」バージョンなどが存在する。そのため、注文可能(地域や店舗によって違うもよう)だったものを全部頼んだら14種類やってきた。
・サメガレイ
基本的にほぼ全てがハイクオリティだったのだが、これらの中でも特に推したいのが「サメガレイ」(税込み110円)だ。はま寿司も面白い魚をピックアップしたものだ。
北海道から東北にかけてお住まいの方であればその辺のスーパーや魚屋で見たことがあるかもしれないが、他の地域の市場ではあまり見ない魚だと思う。ちなみにサメガレイ自体はほぼ日本全域に生息している。
この魚は、こいつだけでカレイ科サメガレイ属を成しており、そこそこな深海に住んでいる。表面が多めな粘液で覆われていることと、その粘液を洗い流すと、小さい棘の生えたイボで覆われた皮膚が出てくる。その皮膚はサメのようにザラザラしているぞ。
東京だと、お高い寿司屋で北海道産や福島産を仕入れていたりするのを見かける。関東以南では高級魚寄りの価格帯だと思うし、売られていても刺身用というのは中々無いと思う。
身は程よく張りがあり、食べるとジワーっと旨味を感じる甘い脂が染み出してくる。元から脂の多い魚なのだ。魚臭さは一切なく、脂もサラっとしているため、ずっと食っていられる。
何もつけなくても甘いため、合うのはやはり昆布醤油だ。
レモンが乗った「炙りサメガレイ」もある。こちらも絶品の脂が染み出していて美味いのだが、個人的にはまずノーマル版を食べて、素のウマさを味わって欲しい。
・蒸しほたて
サメガレイと並んで同列1位なのが「蒸しほたて」(税込み110円)だ。何のヒネリもなくド定番で申し訳ないが、やはりホタテは強い。めちゃくちゃ柔らかく、蒸されたことでホタテの美味さが引き立てられていて、これも無限に食べられる。
バージョン違いの「炙りほたて 焦がし醤油」と、「特盛り! ほたてつつみ」も美味かったが、前者はそのまま食べるには醤油風味が薄く、醤油をつけると炙ったことと焦がし醤油の風味、そしてホタテ本来のうま味の全てが曖昧になったように感じられた。
後者についてはフレッシュなホタテもそれはそれでいいが、蒸した方が風味が濃くなって美味いと思う。最もシンプルな「蒸しホタテ」が一番だった。
・メヒカリ
そしてもう一品。申し訳ないのだが、今回のフェアに含まれるメニューではない。が、ちゃんと東北だ。「宮城県産 メヒカリの天ぷら握り」(税込110円)である。メニューをいじっていて偶然目にとまったのだが、マジで最高だった。
まずビジュアルだ。非常にクセが強い。
めちゃくちゃゴキゲンじゃねぇか。丸ごと天ぷらにされたメヒカリが、シャリに脳筋的強引さで乗せられている。メヒカリ部分を摘まんで持ち上げると、シャリが天ぷらに張り付いてきたところもジワる。お前、面白すぎるだろ。
インパクト勝負のネタかと思いきや、食べてみると最強に美味い。揚げたてなため、アツアツで衣はサックサク。中のメヒカリはホクホクで柔らかい。大正解だ。フェアのメニューではないが、最高だったので強引にトップ3に入れさせていただく。
どうやら8月5日からやっていた「本まぐろ祭」の時のフェア商品らしいのだが、19日の時点でも扱われていた。その辺りは恐らく店舗次第だと思うが、見かけたら是非食べてみて欲しい。北海道・東北・関東・東海のみの販売だったそうだ。
・その他
他も美味いネタが多く、ガチに豊作気味だった今回のフェア。その他のおススメも簡単に紹介していこう。「大切り銀鮭」シリーズからは「大切り銀鮭 山わさびのせ」だ。
銀鮭はノーマル、山わさび、漬けの3種展開だが、個人的には山わさびが一番好ましかった。わさびがあると味が締まる。
本当にいいサイズで美味い鮭の切り身が惜しげも無く乗っており、満足度は非常に高い。わさびが苦手な人はノーマルをどうぞ。
さんま もノーマルと炙りの2種展開だが、こちらは炙りをお勧めしたい。旨味と歯ごたえが生より増しており、脂ものっていて美味い。
ガッツリと光り物を食べたい方には文句なしに「大切り金華〆さば」だろう。こいつはもうサイズが他とは違う。
本当にネタがデカいので、〆鯖の特徴的な風味も圧倒的だ。〆さばは好き嫌いが分かれるとは思うが、好きな人にとってはたまらないはずだ。
2021年9月1日までの期間限定で、各種寿司ネタは売切御免とのこと。ぜひ最寄りのはま寿司で食べてみてくれ!
参考リンク:はま寿司
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
▼この2品は最高だった。