「いきなり! ステーキ」が2021年8月10日から販売を開始していた『イチボステーキ』が、販売からわずか3日目にして一部店舗で欠品が発生したらしい。公式HPには、20日から全店で再販予定と書かれている。

欠品したのは一部店舗だけとはいえ、3日はさすがに早すぎるだろ! 大量閉店以降も発表される実績は不調。もはや風前の灯火かと思っていたが、イチボステーキは凄まじく好評だったということなのか? いろいろ気になるので食べにいってみることに。

・1280円~

職場付近の店舗に問い合わせてみたところ、実際に欠品しているという。本当に好評だったそうだ。しかし、自宅の最寄りの店舗にはまだ在庫があるとのことだったので、そちらに向かうことに。

お値段は160グラムで1280円から。「イチボ」とは、メニューのイラスト的に牛の尻の上の方の肉のようだ。肉質は柔らかく、旨味を感じる希少な部位で、低カロリー……と書かれている。


とりあえず今回は最も少ない160グラムをレアでオーダー。ほどなくして、四角いプレートに乗せられた「イチボステーキ」がやってきた。


鉄板で少し焼いて食べてみると……ほほう、確かに柔らかくてウマい


普通の厚切りリブロースステーキが160グラムで1408円なのに対し、同じ160グラムで1280円と少し安い点もナイスだ。メチャクチャ高コスパでバチクソにウマいといった感じではないが、ほど良いコスパと程よいウマさで、ちょっとウマい肉を軽く食べたい時とかにパーフェクトな気がする。


・ワイルドステーキ

そこでふと気になったのが、定番のワイルドステーキとの差だ。そちらは150グラムで880円なため、コスパは圧倒的。希少な部位の『イチボステーキ』に対し、ワイルドステーキは肩ロース。それゆえの価格差だと思うが、食べた感じはどう違うのだろう?

ということで、ワイルドステーキもオーダー。イチボステーキより10グラム差しかないはずだが、写真だとそれ以上に小さく見えるかもしれない。その点について補足しておこう。


たまたまだと思うが、今回筆者に届けられたワイルドステーキは少し円柱状で、横幅が小さいかわりに厚みがあったのだ。重さ的には150グラムのはず。鉄板で焼いていない状態のイチボステーキとワイルドステーキを並べたらこんな感じ。


両者を交互に食べて、違いを探ってみよう。まずはイチボを慎重に味わう。


水を飲んでから、ワイルドも味わう。なるほど。両者の違いは……


わからん


すまぬ、マジでわからん。低級庶民な筆者の舌では判別できなかった。ただ、イチボは柔らかくてウマい。そしてワイルドステーキも柔らかくてウマい。ガチに忖度無く、どっちも同じくらいウマい

ともすればイチボがたいしたことの無いように思えかねない感想だが、逆に考えてみよう。これはワイルドステーキが頑張っているのではないか……と。

思い返せば、2020年には「ワイルドステーキが硬い」というお𠮟りを受け、社長が反省のメッセージを店舗に貼りだすというドラマもあった。

そんな感じで色々あった結果、希少なイチボステーキに匹敵するくらいにまで、定番のワイルドステーキが洗練されたのではないか……と。値段の面で考えればむしろ勝っている。

やはり一番の人気(社長のメッセージ参照)は伊達ではないのだと。「いきなり! ステーキ」と言えばワイルドステーキなのだと。今回はそう考えることにしようと思う。どっちも本当に美味かったので。

参考リンク:いきなり! ステーキ
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼イチボ2切れとワイルド(肩ロース)3切れを一緒に並べたらこんな感じ。焼いた肉を部位別に見分けられる人は本当にスゴいと思う。