ある日 家でゴロゴロしていたら、今年8歳になる姪っ子がやってきた。
「はるかちゃんと一緒にこれしたいねん」
なになに? 『クラシエ 作って食べよう! ピザパーティー』とな。クラシエさんといえば『ねるねるねるね』でお馴染みだが、これはまた違うお菓子らしい。
粉しか入っていなくてビックリ
子供向けの知育菓子だ。きっとピザの具材の形をしたゼリーやグミのパーツが複数入っていて、同じく生地の形をしたグミの上に並べて遊ぶようなものだろう。そう思い軽い気持ちで開封したら……衝撃を受けた。
材料がめちゃめちゃ細かくわかれている。そしてすべて粉なのだ。
詳しく見てみると、まさかのピザに必要な生地・ベーコン・チーズ・付け合わせのポテト・メロンソーダを自分で作るものであった。これは壮大な話になってきたぞ!
・味まで本物そっくり
作り方の手順は箱の裏にビッシリと書かれているので、二人で音読しながらひとつずつ進めていく。まずは付け合わせのポテトを作るということだ。
作り方を読むだけでも読解力が鍛えられそうな文章量である。
ポテトの粉をトレーに開け、スプーンを使って水と混ぜ合わせていく姪っ子。なんとなくいい匂いがしてきた。あれ? この臭いは……
ポテト!!!!!!!!
ポテトの匂いがしてきたのだ。な、なぜ? パッケージを再確認してみると、
本物そっくり味……だと!?!?
今までこういった知育菓子が売られているのは知っていたが、どれも美味しくはない甘ったるい味がするのだと思っていた。しかしこの「ピザパーティー」ではピザ味のピザ、ポテト味のポテトが作れるのだそうだ。
完全にあなどっていた。クラシエ、恐ろしい子。
・まさかの工程
大人がひとりで感動に打ち震える横で黙々とポテトを作っていた姪っ子に「もうええかな?」と言われて確認すると、年相応に不器用なためかトレーの端には混ざり切っていない粉がたくさん残っていた。
「ちょっと貸してみ」と言いたくなる気持ちを抑え、「もうちょっとこの辺混ぜた方がええかなぁ」と伝える。なんか知育っぽいぞ……!
まんべんなく混ぜ終えたのを確認し、次の工程を一緒に確認すると、なんと……
電子レンジで加熱だと!?!?
一体どこまで大人を驚かせるつもりなんだ。当の姪っ子は「当たり前じゃん」みたいな顔をしてケロッとしている。いやいや、これは本当にすごいことなんだぞ!
電子レンジから出てきたポテトは上げる前のハッシュドポテトのような見た目。かなり食欲をそそる匂いがしているのであった。
・子供に寄り添う親切設計
次にいよいよピザの生地を作っていく。ポテトと同様に粉と水を混ぜるのだが、「20回こねる」「ふたつに分けて丸める」など子供にもわかりやすい表現が多い。
そしてなによりもわかりやすいのが、包装に使われていたフィルムを切り取ることで手に入る「大きさガイド」なるもの。このガイドの上に生地を置いて伸ばすことによって、簡単に適したサイズのピザを作ることができるのだ。
小さな指を使って懸命に生地を伸ばす姪っ子。押し広げるという技を持っていないようで、こすりながら伸ばそうとするので生地がうまく伸びず、ポロポロと破れてしまうようだった。
またしても「ちょっと貸してみ」と言いたくなるのをこらえながら「指のお腹で押して伸ばした方がキレイに広がると思うで」など、余計なお世話かと思いつつも助言をする。
何度か作り直し、程よいサイズの生地ができた時点で早くもなんだか感動してしまった。
ちなみに生地からは小麦粉の香りがした。
・本格ピザのできあがり!
生地と同様にベーコン・チーズ・トマトソースの粉にも水を加えて練り、生地の上に乗せていく。
粉を混ぜる作業は回数を追うごとに丁寧に、しっかりと混ぜられるようになってきた。それぞれに形成の仕方や切り方の指定があったのだが、集中して一生懸命作る姿に短い時間ながらも姪っ子の成長を感じることができた。
最後にレンジでチンしてフリカケをかければ……
ピザセットの出来上がり――――――!!!!!!
かなり本格的なピザができたとは思わないだろうか? 驚くべきことにチーズがとろけているし、お伝えすることができないのが残念なぐらいに美味しそうなピザの匂いがしている。
もちろん匂いだけではない。「やったー!」と歓声を上げる姪っ子に頼み少しだけわけてもらったところ、生地はしっかりとしたパン生地、トッピングも効いていて本当にミニチュアのピザとしか言いようのない本格的な出来栄えになっていた。
・これぞ知育菓子!
たくさんの説明を読み、それに沿って順番に作業し、丁寧に混ぜ、指定された形に形成する。どれも学習をしなければできないことであるが、「ピザパーティー」では遊びながら学ぶことができる。
あまりに何度も感動をしていたため「はるかちゃんの方が楽しそうやん」というクレームをいただいてしまったが、筆者はこの「ピザパーティー」が心の底から素晴らしいお菓子であると感じた。
クラシエさんのウェブサイトをチェックしてみると実に様々なジャンルの知育菓子が展開されている。どれもワクワクさせられる魅力的な商品ばかりで、クラシエさんの開発力には本当に脱帽するしかない。
是非お子様と一緒に作って、この感動を味わってみてほしい!
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.