東京都は東京2020オリンピック・パラリンピックの競技期間中、国内外のメディア向けの取材拠点として「東京都メディアセンター」を設置している。有楽町の「東京スポーツスクエア」をメディアセンターとして活用しているのだ。
そこではメディアキットが配布されているのだが、実際に手に入れたのでその中身を大公開しよう! 開けてみると、これは私(佐藤)の思ったものと違った……。
・メディアセンターはこんなところ
私の経験上、メディアキットというと大型展示会の場合は出展企業の情報やサンプル。また、イベントの概要や開催予定の告知資料などが入っている。それらは紙の場合もあるし、USBメモリにデータが入っていることもある。
メディアセンターに行けば、きっとそういうモノがもらえるのだろうと思い込んで会場へと向かった。
ちなみに施設を利用するには事前申請が必要だ。専用サイトから利用者の個人情報や、メディアの活動実績を入力しなければならない。申請から3日後に承認のメールを受け取り、晴れて利用可能となる。
会場では入り口で入場手続きを行いパスカードを受け取る。さらに手荷物検査にも応じなければならない。さすが都が管理する施設だけあって、そうカンタンには入ることができない。
いくつも関門を乗り越えてようやく中に入ることができた。メディアセンターにはテーブル・椅子が大量に並べられていて、作業のしやすい環境が設けられている。
平日の午前11時に来てみたところ、利用している人はあまりいない。私を入れて10人くらいだろうか。スタッフと警備員の方が、はるかに人数が多いな。
建物3階には、「日本政府観光局」の主催の地方のプロモーションエリアがある。全国各地の文化や伝統工芸のワークショップなどが行われており、海外メディア向けに日本文化を発信する場所として活用しているようだ。
施設内での食事は禁じられおり、口にできるのは飲み物だけ。一応フロアの端に、セルフサービスのドリンクコーナーがある。インスタントのお茶やコーヒーを紙コップで飲むことが可能だ。自動販売機が1台も設置されていないのは、ちょっと意外に感じた。
・メディアキットの中身はコレだ!
私が1番気になっていたのがメディアキットだ。役立つ資料が入っているに違いない! メディアキットとはそういうものだ。
これがそのメディアキット。「Tokyo.Tokyo」と記されたトートバッグに配布物が全部入っている。
まずは「クリアファイル」。それから「岩手・宮城・福島の復興の今」と書かれたリーフレット、被災地の現状をVRで見ることのできるサイトのQRコードが記載されたチラシが入っている。
そして東京に関する情報サイト「TOKYO UPDATES」のチラシ。それと冊子が3冊。いずれも全部英語で記載されている。残念だが私には読めない……。
続いてビニール製の「風呂敷」と市松模様の「手ぬぐい」。
あとは「ポストカード」と「シール」、「ミニ水筒」、「ボールペン」、「メモ帳」、「缶バッジ」。
……以上!
ちょっと待って、コレってもしかして……。
!!!! お土産!!!!
!!!! O・MI・YA・GE !!!!
資料的なモノは英語の冊子くらいしかなく、英語を読めないばっかりに活用できないじゃないか。なんでもっと真面目に英語を勉強して来なかったんだ、チキショーーー!
改めて東京メディアセンターのサイトを調べたところ、映像・画像などの素材はサイトからダウンロードする形式を採用していた。ちゃんと調べていれば、ここに来る必要もなかったかもしれない……。
なおこの施設では、オリンピック関連グッズの販売も行っているので、Tシャツやキャップなどを記念に買いたいって人は訪ねてみると良いだろう。
・今回訪問した施設の情報
名称 東京スポーツスクエア(東京メディアセンター)
住所 東京都千代田区丸の内3-8-3
期間 7月21日~8月9日、8月23日~9月5日 8:00~22:00
※メディアセンターの一般利用は不可
参考リンク:東京メディアセンター
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]