大阪の地下鉄って本当に難しい。ただでさえ梅田と大阪の位置関係が難解なのに、すぐ隣には「大阪梅田」まであって余計に混乱する。巨大な地下街へ迷い込むと一発で現在地を見失うので、私はどれほど暑くても絶対に地上を歩くことにしている。
さて……そんな大阪梅田駅そばの老舗『大阪新阪急ホテル』が今、ナニワのネコ好きたちの聖地と化しているらしい。一体どういうことか? 考えても仕方がないのでさっそく現場へ急行だ。
・コンセプトはネコ
大阪新阪急ホテル直営のベーカリー&カフェ『ブルージン』(ホテル地下1階)は、地下ショッピング街(阪急三番街・南館)と直通。土地勘のある人は地下街から行くほうが分かりやすいだろう。
平日昼間でも人通りが全然途切れず、じっくり外観を眺めることは難しいが……
お店のネコキャラ「いろねこちゃん」の看板が遠くからでもよく目立つ。地元民の間では「ネコのパン屋」として知られているらしい。
ショーウィンドウには看板商品の『いろねこ食パン』が並べられており、フラフラと吸い寄せられるように入店する通行人が多数見られた。いろんな種類があってカワイイなァ〜!
・話題のマ……マリトッツォ
さてブルージンは今月15日から「ネコ型のマリトッツオ」の販売を開始した。『マリトッツォ』とは最近とつぜん流行りはじめたイタリア発祥のスイーツパンのこと。
ただでさえSNS映えしそうなマリトッツオがネコの形をしていたら、そりゃ誰だって欲しくなる。『いろねこマリトッツォ』はテイクアウトで1つ400円。イートインだと408円だ。
お店の奥がカフェスペースになっていたので、アイスティーとセットでいただくことにした。これで662円は安い。さすが食の街・大阪。
で……
どの角度から撮影するのが正解なんだろ……?
・「映え」ってムズイ
店頭にはすごくいい感じに撮影されたネコ型マリトッツォのポスターが貼られている。ネコ型なのにクリームの厚みがあって、粉砂糖がまぶしてあって……メッチャ食べたくなる画像だ。
しかし同じ角度で撮影を試みても……
……なんか違う気がする。これじゃクリームの厚みが伝わらないじゃないか。
かといって逆側から撮ると今度はネコっぽさが減少してしまうし……
上から撮っても……
横から撮っても……
自撮りしてみてもなんだかシックリこない。
・できれば本物を感じてほしい
そう……実は何を隠そう、私は今回が人生初のマリトッツオ体験。経験不足ゆえ、マリトッツオの魅力が最大に伝わる角度が分からなかったのだ。大変申し訳ないが、できれば各自が現地で直接目撃してほしいと思う。
初めて食べるマリトッツォは、想像していたより「パン」であった。現地イタリアでは朝食として食べることも多いと聞くが、確かにこの生地ならスイーツと食事の中間くらい。他のマリトッツォと比較はできないが、食べごたえがあっておいしい。
胃袋が老化している私の個人的な好みでいえば、もう少しクリームが少なめでもよかった。しかしマリトッツォはパンパンのクリームがウリであるからして、生クリーム好きなら大満足間違いなしと言えるだろう。
・品数多すぎ問題
ちなみに私はマリトッツォだけを目当てに『ブルージン』へ来たのだが、実は他にも「ネコ型スイーツ」をたくさん取り扱う店だったようだ。とにかくやたらと品数が多い。多すぎて迷う。
この日おみやげに買ったのは「いろねこ食パンMO」(490円)「いろねこのて(手) / プレーン」(230円)「いろねこフィナンシェ / しろ」(130円)「いろねこサブレ / ぶち」(120円)の4種類。どれもネコ好きにプレゼントしたら泣いて喜びそうなカワイさである。
「いろねこ食パン」はスライスして、顔を描いてみるのも楽しい。他にも店内には「いろねこレーズンバターサンド」「いろねこトースト」「いろねこフロマージュ」「いろねこパイ」などなど、約10種類の「いろねこ」シリーズが並べられていた。(期間限定商品もあり)
イートインスペースから店内を眺めていると、全種類購入していく客の姿も多数。同じネコ好きとして、その気持ち痛いほど分かるなァ……。大阪に出現した猫好きの聖地、犬派のアナタも一度のぞいてみてほしい。
・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 ベーカリー&カフェ「ブルージン」
住所 大阪市北区芝田1-1-35 大阪新阪急ホテル地下1階
時間 8:00~20:00
定休日 不定休(阪急三番街に準ずる)
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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▼品数多めの「いろねこ」シリーズ