これまでの人生で美味しいカレーパンを幾度となく口にしてきたが、どういうワケか「どこの店だったか」は覚えていないし「どうおいしかったのか」も全く説明できない。なんなら「今日の朝なにを食べたか」すらも覚えていない。わしゃボケ老人か!
いや、ようするに今まで食べてきた美味しいカレーパン(と今日の朝食)が、残念ながら “特徴のないもの” だったから記憶にないのだ。その点、『マイカリー食堂』のカレーパンは非常に特徴的なので、どれだけボケてもこの世を去るその瞬間まで思い返すことができるだろう。
その特徴とは…………食感! 音にしたらザッッック ザクザクザクゥッ!!!! なんですよ。
・揚げたて180円
マイカリー食堂は、牛めしなどでおなじみの松屋を経営する『松屋フーズ』が展開するカレー専門店。当サイトでもたびたび取り上げているが、そんじょそこらの店では食べられない変わったカレーを期間限定で発売したりするので、カレー好きにとっては目が離せない存在だ。
そんな『マイカリー食堂』では なんとカレーライスだけでなく、カレーパンも最近になってから売りはじめたらしい。ちなみに店内で食べても、テイクアウトでもOK。
お値段は1個180円、2個だと350円、3個だと500円(全て税込)。
しかも 注文を受けた後に揚げるというこだわりっぷり! 町のパン屋でも「揚げたてです♪」なんて札とともにカレーパンを陳列していることがあるが、アレってどのくらいの時間までを「揚げたて」と定義しているのだろうか? 10分? 20分?
なんにせよ、マイカリー食堂の場合は 揚げ終わったらすぐのお渡し……つまり揚げてから1〜2分の リアルガチな「揚げたて」なのだ!
そんな「揚げたて」を受け取ると……
アッチッチ~~~!(マジで熱かった)
んで、食べてみると…………
ザック ザク ザク ザク ザクゥ────ッ!!!!
と、画像からは伝わりにくいかもしれないが、とにかく想像の3倍以上のザックザク食感で、普通の “ザクザク” とは違うのだよ、“ザクザク” とは。
そのザックザク度合いたるや、ちょっとしたポテトチップス並。これが「リアルガチな揚げたて」の実力か……! しつこいが、ほんとーにザックザク!
・2枚におろした
「で、カレーの味はどうなんだい?」という話だが、それについて語る前にまずはテイクアウトした1つを……
2枚におろそう。話はそれからだ。
なんだか新種のアボカドみたいなビジュアルになったが、中身がよ~く見えるな。やっこさん(カレールウ)、たっぷり入ってやがるぜ!
さて、一般的なカレーパンのルウは水分をほとんど含まずペースト状になっているものが多いと思うが、マイカリー食堂は揚げたてだからか ルウが適度にゆるく、ちゃんと「カレー」を感じさせてくれる。まるでお鍋からすくったルウをそのまま注いだような “とろみ” だ。
具材はにんじん・じゃがいも・たまねぎ、そしてわずかながらも牛肉らしきものが入っている。辛さは「やや中辛」といったところ。ピリッとした複数のスパイスとやわらかい甘味も感じられ、万人受けしそうなバランスの良さ。実に松屋らしいカレーだ。
んで何度でも言うが、このカレーをくるんでいる衣のザック ザク ザク ザクゥ──ッ!!!! な食感も相まって激ウマなんだこれが!
仮にこのカレーパンが『アンパンマン』の世界に存在していたとしたら、おそらく カレーパンマンはオワコン扱いされ、引きこもったあげく最終的には引退に追い込まれるレベルである。何を言っているかわからないかもしれないが、ともかくすさまじいポテンシャルを秘めているカレーパンなのだ。
・販売拡大、求む
そんな絶品カレーパンが『マイカリー食堂』のみでの販売というのはあまりにも もったいなさすぎる……! ただでさえマイカリー食堂自体、首都圏の限られたエリアでしか展開されていないのに……。
しかも、しかも! 公式HPによると「松屋併設店、松のや併設店のマイカリー食堂では販売してない」……だと?
そりゃあ、あんまりだぜ。松屋フーズさ〜ん、なんとかして全国の松屋でも販売してくれぇ~い!
参考リンク:カレーパン(マイカリー食堂)
執筆:ショーン
Photo:RocketNews24.