果たしてペヤングは何を目指しているのだろうか? ペヤングソースやきそばをこよなく愛する私、P.K.サンジュンはたまに不安な気持ちになる。おそらく私と同じ “ペヤンガー” の中には「理解できる」という方も少なくないハズだ。
「獄激辛」「ペヨちゃん」「ペタマックス」──。まるで止まったら死んでしまうサメの如く、ペヤングは続々と謎の新商品を展開しているが、2021年6月14日から発売しているのがペヤング「ナポリタン風」「ペペロンチーノ風」「カルボナーラ風」の3種類だ。ペヤングよ、お前はどこへ行く──?
・裏メッセージがあるハズ
ペヤングの新商品、名付けて「パゲティ風三銃士」のそれぞれの味についてはこちらの記事をご覧いただくとして、今回は「パゲティ風三銃士」で検証を行うことにした。というのも、この無茶とも思える商品展開には「裏メッセージが込められているのでは?」と考えたからだ。
普通に考えて同日に3つの新商品を発売すること自体が正気ではなく、事実今回は過去最高レベルで取扱店が見つからなかった。コンビニはもちろんスーパーでも、なんならペヤング御用達のヴィレヴァンでさえ「パゲティ風三銃士」は扱われていない(少なくとも新宿店と渋谷店では)。
さらに言えば、前週には「ペヤング 超超超超超超大盛ペタマックス醤油ラーメン」を発売している まるか食品。コンビニやスーパーが「今週はちょっと発注しないでおこう」となるのがあたり前ではなかろうか? 私が不安になるのもご理解いただけるハズだ。
・感じろ、俺
だがしかし、本当にまるか食品が何も考えずに「パゲティ風三銃士」を発売しているとも考えにくい。そこは群馬県を代表する超1流企業、何かしらの意図があるのではないか? そう「パゲティ風三銃士」に秘められた裏メッセージが──。
というわけで、混ぜてみた。
お恥ずかしい話、IQ2万の私でも「混ぜる」以外思いつかなかったことは痛恨の極みであるが、それでも真実とは意外と近くにあるもの。後は私が「裏メッセージに気付けるのか?」にかかっていると言っても過言ではない。
で、お味の方はというと、正直に申し上げて「それぞれ別々に食べた方がウマい」ということになる。別にまずいわけではなかったが、どうしてもお互いの個性を殺しあう形になり、全体的に味がボヤけてしまった。
やはり裏メッセージなど隠されていないのか……? 諦めかけたその時ッッッ! ある事実に気付いてしまった。これは……
イタリア旅行や!
そう、パゲティ三銃士は均等に混ざらなかったため、どうしても食べる箇所によって「ペペが強い部分」「ナポってる部分」「カルボ支配区域」などと味にムラがある。だがしかし、そのムラのおかげで1口1口が違う味になり、まるでイタリアの各地方を転々としている気分になるのだ。
・イタリア旅行だった
要するにパゲティ三銃士には「3つ同時に食べてイタリア旅行気分をお楽しみください」的な裏メッセージが隠されているのであろう。旅行もままならないこの状況を憂いた、まるか食品様の心意気だと私は理解している。
ありがとう、まるか食品。ありがとう、パゲティ三銃士。しばらく海外に行けていないけど、おかげで束の間のイタリア旅行気分を楽しめました。サンキュー、ペヤング。フォーエバー、ペヤング。パゲティ三銃士を混ぜて食べた人はきっとこういうに違いない。
イタリア旅行や!
イタリア旅行や!!
これはイタリア旅行なんや!!!! と──。
──完──
参考リンク:ペヤング公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.