飲食店の期間限定メニューは “期間限定” という看板を掲げているため、いわゆるレギュラーメニューよりも目に留まりやすい。つまり、いくら期間限定で人気があったとしても、レギュラー化してどこまでやれるか……ってのは、なかなか予想できないものだ。

しかし、数カ月前から『資(すけ)さんうどん』のレギュラーメニューに名を連ねている「穴子メニュー」だけは心配無用。レギュラーメニューとなっても十分にやっていけると確信した。なぜかと言うと……

・令和の怪物

約30センチのジャンボ穴子天は、レギュラーメニューの一員となっても存在感抜群だからだ。さすが毎年約1.5カ月の期間限定ながら、およそ20万食を売り上げる超人気メニュー。高校球児に例えるなら、夏の甲子園でホームランを5〜6本ぶち込んでプロ入りした怪物だろう。

ちなみに『資さんうどん』といえば、福岡県北九州市を中心に52店舗を展開している大人気うどんチェーン。うどんだけでなく、カツ丼やカレー、ぼた餅にも熱狂的なファンがいるのが特徴だ。穴子天は、そうそうたる顔ぶれの中において “画力” でしっかり勝負できている。


・穴子天ぶっかけうどん

そんなわけで先日、レギュラー化してはじめて「穴子天ぶっかけうどん・冷(790円)」を食べてみることにした。ここはしっかり超大物ルーキー(穴子天)の姿を拝んでおこう。さて、注文して10分ほど待っていると……


お、お前が……

噂のルーキー、穴子天ぶっかけうどん……

迫力えげつねええええええええええ!


こいつが資さんから誕生した令和の怪物……異次元の迫力を放っている。これって期間限定だから成り立つサイズ感じゃねえのかよ。レギュラーメニューとは思えないバケモノっぷりである。マジかよ。気を取り直してから、冷たいつゆをドボドボとぶっかけて……


箸で持ち上げてみる……!


マジで重過ぎィィィィィイイイイイイイイイ!


高卒ルーキーと言うよりは、メジャーリーグからやってきたホームラン王というスケール感。レギュラーメニューのビジュアルとは思えん。

んで食べてみると、衣はサクサクで身はふわっふわ。噛むとムッチリした弾力があり、脂の乗った旨味が口いっぱいに広がる……うまい。カラッと揚げた野菜天は、ナス、カボチャ、ピーマン、レンコンの4種類。ダシが染みてうんまいですな〜。


でもって、ちゅるちゅる滑らかな資さん麺は安定感抜群。やわやわではなく、意外とモッチリしていて食べ応えがある。ま、定番の味ですよね。

──といったわけで、穴子天うどんは期間限定のクオリティそのままに、レギュラー昇格を果たしていた。いつでも食べられるし、テイクアウトも可能。機会があればぜひ試してみてほしい。ってか、気軽にいつでも穴子天うどんが食べられるって……マジで強いな、資さん。


参考リンク:資さんうどん
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.