昔からアニメやマンガの “美形キャラ” は口に薔薇(バラ)の花をくわえているもの。絵だけでは美形かどうか判別しづらい場合も、コマ内にバラの花びらが散っていれば「あ、美形なんだな」と瞬時に分かる。これほどイメージが確立されている花も他にない。

そんな強烈な「美」イメージを持つバラの花には、実は “食用” もあることをご存知だろうか。美意識の高い人が集いそうな街・銀座を歩いていたところ、食用バラの専門店を発見。お世辞にも「おいしそう」とは言えないが……意外とお手頃な値段だったので買ってみた。

・薔薇薔薇してる

食用バラの専門店『玖島ローズ』は、エレガントな雰囲気ただよう街・名古屋が発祥。現在、期間限定でGINZA SIXに出店しているので、バラに興味がある人はのぞいてみてほしい(6月27日まで)。

ショッパー(有料)がとっても薔薇薔薇しくてファンタスティック。

食用バラ(生花)は1パック約3〜5個入りで1296円。大きいの、小さいの、花の開き方など、好みや用途によって選べるが、よく分からない場合はお店の人に決めてもらうといいだろう。

バラの日持ちについてもお店の人に尋ねたところ「一般的な野菜と同じと思っていただければ」との回答だ。つまり長持ちさせたければ冷蔵庫で保存する、水に浸けておくなどの配慮が必要ということ。なるほど……それにしても食用バラ、ビューティーすぎるな。

ちぎった花びらは心なしかマスカットっぽくもある。サッと水洗いして食べてみると………………うん!


草の味がする!


・だが何も問題ない

もちろんバラ上級者になってくれば「草っぽさの奥にある味わい」「そこはかとない苦味」などを感じるのだろうが、初心者にとっては正直「マズくはないし、おいしくもない」ってな感じだ。だがしかし……この際そんなことはどうでもいい。

そう、食用バラ最大の魅力は「見た目の美しさ」なのである。バラはどんな料理をもエレガントでラグジュアリーに変えるパワーを持っており、要するに美しさは正義なのだ。


例えばいつも飲んでる安物のお茶にバラを浮かべるだけで……



リュクスなお茶に!!!!



コンビニのサラダすらも……



リュクスなサラダ!!!!



さすがにペヤングはムリだろ……



……と思ったら完全に貴族のペヤング!!!!!!!


・あまりにもリュクス

困った……どんな料理もリュクスになってしまうぞ。もはや暴力。美しさは罪である。

また食用バラのもう1つの魅力は「香り」だが、バラ感がすごすぎて逆にウソくさいほど強烈に香ってくる。あまりにもゴージャス、それでいてラグジュアリー。

ちなみにバラの花言葉は「愛」と「美」。冴えない毎日にウンザリしているそこのアナタ……いつもの食事にそっと1枚、バラの花びらを添えてみるといい。きっと秒速でファビュラスなバラの世界へと誘(いざな)われるはずである。

参考リンク:玖島ローズGINZA SIX
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

▼原田「草の味がする」

▼あまり見ないバラの断面図

▼後ろ姿もリュクス