2021年の上半期G1も残すところあと2つ。昨年に続いて牝牡ともに無敗のクラシック馬が誕生したかと思いきや、二冠目のオークス、ダービーでどちらも敗れる波乱ありと毎週のように見応えのあるレースが続いている。

はたして6月6日に東京競馬場で開催される安田記念はどうなるのか。ダービーでは なんだかんだウマ娘の子孫であるエフフォーリアが馬券に絡んだため、今週も「ウマ娘馬券」で勝負したい……そう言いたいところだったが!!

・ウマ娘血統の出走馬

なかなかどうして「ウマ娘馬券」は厳しい状況に置かれている。というのも、安田記念に出走予定の14頭のうちウマ娘の血を引く出走馬はたったの1頭。繰り返す、たったの1頭しか出走する予定がないのである! 吹けば飛ぶ!!

んで、その1頭が有力馬でなく、下位人気が予想されるトーラスジェミニだから絶望的すぎるというワケだ。ちなみにウマ娘の名前は母父のところにあって……

マンハッタンカフェ


……と、これまた1頭のみだから困った。何かプラス要素はないのか探したところ、トーラスジェミニの重賞での成績はちょうど1年前のエプソムカップで3着に入ったのが最高着順。18頭立て18番人気の中での激走……距離こそ違えど舞台は今回の安田記念と同じ東京競馬場だからあるぞワンチャン!

……とも思ったが、何度出馬表を見返しても厳しい状況に変わりはない。しかし、別の角度から紐解いていくと面白いことも見えてくるのが安田記念!!


・荒れるレースではある

そう、過去10年を見てみると結構な荒れっぷり。2年連続でアーモンドアイが敗れたし、荒れるときは荒れるレースなのである。何なら、2桁人気馬が馬券に絡んできて3連単が10万を超える配当をつけることも珍しくない。

そして大本命のグランアレグリアはヴィクトリアマイルから中2週と昨年のアーモンドアイと同じルート。前走のヴィクトリアマイルの勝ちっぷりまで似ているから、つけ込む隙は……なんて妄想するもさすがに負けないだろう。昨年のグランアレグリアのように、期待できる立ち位置の馬がいるかといえば疑問符がつくからだ。

マイルG1を2勝しているインディチャンプ、G1馬のサリオスやダノンプレミアム、NHKマイルカップを勝った3歳馬のシュネルマイスターが電撃参戦など、メンバーが揃って虎視淡々とはいえ、やはり精神面でも成長著しいグランアレグリアが勝ち切るのではないだろうか。


・サンデーサイレンスの血の偉大さ

……と、結果的にウマ娘とまったく関係ない話になってしまったが、血統表を にらめっこ していたら印象に残ったのが大種牡馬・サンデーサイレンスの血である。多くのウマ娘たちにもその血が入っているのだが、今年の安田記念はなんと12 / 14と見渡す限りサンデーサイレンス系の馬だらけだった。

ちなみにディープインパクトの子どもは6頭。逆にサンデーサイレンスの血が入っていないのはカラテ、シュネルマイスターの2頭だけだ。今年のG1でここまでウマ娘血統が少ないのは初。今回はウマ娘の人気に頼らず、己の予想を信じてみようかなぁ。

執筆:原田たかし
Photo:© 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会、(C) Cygames, Inc.
ScreenShot:ウマ娘 プリティーダービー(iOS)