ネガティブなイメージを逆手にとって、上手く商品に結びつけたスーパーマーケットがある。そのお店「みどりスーパー」は、映画『翔んで埼玉』の名台詞を生かして総菜にしてしまったのだ。その名も「そこらへんの草天丼」である。
映画のテレビCMで何度も繰り返し流れたあの台詞、「埼玉県人には、そこらへんの草でも食わせておけ」をそのまま形にしてしまったらしい。草なのか? ほんとにそこらへんの草なのか!? 真相を確かめるために購入して食べてみると、春の香りを感じることができた……。
・春日部のスーパー
このお店は、東武アーバンパークラインの南桜井駅から徒歩約10分のところにある。地元の人に親しまれているスーパーだ。
ユニークな総菜の販売は、2019年頃から始めているのだとか。今年はSNSを通じてつながった飲食店と共に、「そこらへんの草」のスタンプラリーを行っている。スタンプラリー参加店舗は20軒以上。そんなに参加店舗があるとは……。
・そこらへんの草おかき
片道1時間半をかけて、無事にそこらへんの草天丼を買って帰ることができた。一緒に「そこらへんの草おかき」も購入。価格はどちらも税別310円。「さ(3)い(1)たま(0)」価格である。
ちなみに天丼には「埼玉県人限定」と記されていたが、都内在住の私でも問題なく買うことができたぞ。1時間半もかけて来たのに、レジで購入を断られたらどうしようかと思ったよ。買えてよかった!
まずはおかきの方から見てみよう。「そこらへんの草」というインパクトの強いネーミングなのに、商品のシールは小さめだ。なお、製造は埼玉・北葛飾郡の株式会社青木煎餅が手掛けている。
おかきを見ると、表面に付着した緑色の物体。これはバジルである。当たり前かもしれないけど、雑草を使っている訳ではない。
食べてみたところ、さわやかなバジルの香味を楽しむことができる。夕食前のおやつにペロリと1袋イケる美味しさだ。
・そこらへんの草天丼
そして本題の天丼。恐るおそるフタを開けてみると……雑草の香りがするのかと思ったら、タレの甘い匂いがしている。
てっぺんに乗った緑の葉っぱは、大葉の天ぷらだな。
その下にあった草状のモノは春菊の天ぷらだ。これもそこらへんの草ではなかった!!
そのほかの具材はマイタケにシメジ、それからタケノコの天ぷらまで入っていたぞ。
このほか、ふきのとうやブロッコリー、長ネギやわざび菜などを天ぷらにすることもあるそうだ。これらの野菜は、春日部の無農薬の朝採りのものを使用しているそうだ。そこらへん(地の物)の草(無農薬野菜)、その言葉に偽りはなかった。
春の季節を感じさせる美味しい天丼、地物野菜を使ったステキなアイディアだ。みんなで美味しいそこらへんの草を食べよう!
・今回訪問した店舗の情報
店名 みどりスーパー
住所 埼玉県春日部市米島1133-38
時間 10:00~19:00
定休日 日曜日