あなたは「ブランド」に弱い方だろうか? それともブランドなど気にしない方だろうか? 私、P.K.サンジュンはさほどブランドを気にする性質(たち)ではないと自負しているが、それでも「帝国ホテル」と聞くと思わず頭が垂れそうになる。
私と同じような人が多いのか、先日出かけたコストコでは『帝国ホテル クッキーアソート』が激売れしていた。勢いに乗り私もちゃっかり同商品を購入したのだが、実際に食べてみたところ「ブランドの影響力」をまざまざと実感した次第だ。
・No.1ホテルブランド
言わずと知れた日本最高ランクのホテル、それが「帝国ホテル」である。あのキアヌ・リーブスが映画の中で「帝国ホテルのような洗濯を頼みたい」とアドリブを差し込むほど、ホスピタリティあふれる おもてなしで有名だ。
ぶっちゃけ、設備的に見れば「ペニンシュラ」や「コンラッド」など、帝国ホテルを凌ぐホテルもあるにはあるのだろう。だがしかし、帝国ホテルほど歴史の重みと威厳を兼ね備えたホテルは日本にあるまい。ブランド力という意味では、まさに業界No.1ではなかろうか?
・コストコ目線だと安くない
さて、コストコで販売中の『帝国ホテル クッキーアソート』は税込み価格1358円。内容量は150グラムなのでコストコ目線だとかなり高額な部類に入るが、それでも私が見た限りだと「激売れしていた」と言っていいだろう。
というのも、同商品が売られていたお菓子コーナーでは『帝国ホテル クッキーアソート』だけ明らかに数が少なく、目の前を通る人が次々にカートに放り込んでいたからだ。コストコで売れている商品は実に分かりやすい。
冒頭で「さほどブランドは気にしない」と申し上げたが、それでも “帝国ホテルブランド” の威光は凄まじいものがある。私は『帝国ホテル クッキーアソート』を手に取り、そっとカートの中に入れた。
・食べてみた……が
気になる中身は「イチジククッキー」「ココナッツクッキー」「マカロン」「チョコレートクッキー」「ヘーゼルナッツクッキー」の計5種類の詰め合わせで、1枚1枚がパッケージされている。普通のクッキーなら気にならないが、帝国ホテルの名が付くと「さすが……!」と感じるから不思議だ。
ただし、味に関しては「至って普通」と言わざるを得ない。正直に申し上げて「こんなに美味しいクッキーは初めて」とも感じなければ「また買いたい」とも思わなかった。同じコストコのクッキーなら「ショートブレッド」の方が個人的には遥かに好みだ。
一方で、欠点という欠点が見当たらないのも事実で、そういう意味では「隙が無いクッキー」であることは間違いない。甘さは控えめでかなりお上品な味わいなので、ギフトなどには最適だろう。
脳に染みるほど甘い方が好きな私としては「自分用」なら2度目は無い。が、ギフト用なら『帝国ホテル クッキーアソート』は大アリだ。帝国ホテルの名が刻まれた手土産を1358円で購入できるならお安いモノである。
さして特徴のないクッキーでさえ「帝国ホテル」の名が付くと「ムム、隙が無い!」と感じるのだから、人間(というか俺)の味覚とはいい加減なものだ。コストコの『帝国ホテル クッキーアソート』は自分用ではなくギフト用としてオススメしたい。
オススメ度(☆5中): ☆☆☆(シンプルなクッキー。あまり特徴が無い)
また買う度(☆5中): ☆☆☆☆(ギフト用なら)
オススメシチュエーション: 自分で食べるよりも贈呈用で!
参考リンク:コストコ公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.