いつまでマスク生活を続けたらいいんだろうか? 昨年の今頃は、まさかこんなに長期間にわたって新型コロナウイルスの影響を受け続けることになるとは思ってもいなかった。1年後には終息してるかも? なんて考えていたけど、もはや楽観視することはできない。年内はおろか、1年先でもマスクと生活を共にする気持ちでいた方が良いかもしれない。

現在、再び新規感染者数が増加傾向にあるなかで、大手コーヒーチェーンの「タリーズ」がマスクの販売を開始した。その使用感はどうなのか? 実際に着用した感想をお伝えしよう。

・2000~3000円だったマスク価格は現在……

昨年、緊急事態宣言が出されたのは4月7日(東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡。4月16日には全国に拡大)だった。あの当時、全国的にマスクが品薄になり、一時は1箱50枚入りのマスクが2000~3000円で店頭販売していた。2020年5月1日、東京・新大久保では、店頭に山のようにマスクが積まれていたことを良く覚えている。


その後に、供給が間に合うようになると次第に価格は落ち着き、近くのコンビニでも手軽にマスクを買うことができるようになった。ちなみに最近私(佐藤)が見かけたもっとも安い不織布マスクは1箱50枚で100円だった。今思えば、あの時の販売価格はなんだったんだ……。


・コーヒーの豆かすを使った繊維

価格が落ち着いてどこでも購入できるようになったからといって、まったく油断できない。大都市を中心に再び新規感染者数は増加しており、マスク価格のように下降していく様子が見えない。そんな状況下の2021年3月26日より、タリーズはマスクの販売を開始したのだ。その名も「タリーズマスク」。1色1サイズで、販売価格は1枚税別600円である。


このマスクの最大の特徴は、コーヒー抽出後の豆かすを使った「S.cafe」という繊維を使用していることだ。この繊維は、消臭・紫外線防止・速乾性能を持つ、機能性繊維なのだとか。コーヒーショップの強みをいかしたオリジナルマスクという訳だ。


・女性向きのサイズ感

実物を見てみると、どこにでもありそうな洗えるマスクといった感じ。ちょっとサイズが小さい気がするなあ。


私が普段愛用している「スーツのAOKI」のマスクと、一般的な三層マスクと並べてみると、やっぱり小さい……。


AOKIマスクと重ね合わせてみると、ひとまわり小さい。さて困った……、私は顔が長いから、アゴははみ出すかも。


AOKIマスクを愛用しているのはサイズ感がちょうど良いからだ。鼻の上からアゴの先まですっぽりと覆ってくれる。この長い顔をしっかりとカバーできる点を気に入っている。


タリーズマスクはどうか? 実際に着用してみると……。お! ちゃんとアゴ先まで届いた! 伸縮性が高く、サイズは小さいけどしっかり伸びる


若干窮屈に感じるけど、息苦しさはないので、これはこれで良いかも。私よりも顔が短い人や、女性にはちょうど良いサイズ感のはずだ。ちなみに、肌触りはAOKIマスクよりもタリーズマスクの方がサラリとして心地良い

いずれにしても、まだまだ感染拡大は終息に向かっているとはいえない。引き続き、できるだけマスクの着用を心がけて、手洗い消毒を徹底するようにしよう。早くマスクなしでも安心して出かけられる日が来ることを願う。

参考リンク:タリーズ
執筆:佐藤英典
photo:Rocketnews24