私(佐藤)は甘いモノが大好きだ。隙あらばパフェやプリンを食い、夕方にはスナック菓子やチョコレート、風呂上りにはアイススクリームを食べるのが日課である。ポールダンスの練習を習慣化していることを良いことに、甘いモノを食いまくった結果、静かに肥満が促進し、人生最重量(70キロ)の1歩手前(68キロ)まで来てしまった。
ヤバい! これは食生活を改善しなければ! そう考え「1カ月間甘いモノ断ちダイエット」に挑んだのだが、正直なところ結果はあまり思わしいものではなかった……。私がしてしまった失敗をお伝えすることで、これからダイエットを始める人の参考になれば幸いである。
・ダイエット開始前
実は2021年3月はほぼ1カ月間、有給消化で休みだった。そこで丸まる1カ月を使って食生活を変えることに決めたのだ。甘いモノ断ちダイエット開始前の体組成は以下の通り。
【2021年3月2日の体組成】
体重 68.1キロ
BMI(肥満度) 23.8
体脂肪率 20.20パーセント
筋肉量 51.5キロ
内蔵脂肪レベル 11.0(やや過剰)
やはりか……。実は我が家には精細な体重計がなく、銭湯に行った時だけ体重を量るようにしていた。3月に入ってすぐにアプリ連動型の体重計を購入して、この数値を知った。実際のところ、体形は「太ってないけど痩せてない」って感じ。内蔵脂肪レベルはやや過剰なので、お腹はぽっこり出てしまっている。
・ダイエット中の食事
「週3回のポールダンス練習をしているので、運動量は間に合っているはず」、そう判断して新たに筋トレを始めるつもりはなかった。やったのは食事の見直しだけで、基本甘味は摂取しない。スナック菓子は食わない! チョコレートも食わない! アイスも食わない! 甘いコーヒーも飲まない! パンも食わない!
食事の内容は大まかに次の通りだ。
【ダイエット期間中の食事内容】
朝食 オートミール + 牛乳、(あればチーズ1個)
昼食 サラダ、サラダチキン、ゆでたまご、プロテインドリンク、(あればチーズ1個)
夕食 ご飯、みそ汁、サラダ、焼き魚か鶏肉料理
夕食に関しては、あまり細かい制限を設けなかった。というのも、夕食を共にする妻にまで負担をかけたくないので、朝と昼のみ自分に厳しくしていた。
そんなこんなで、できる限り甘味を自分の口から遠ざけたところ、ちょっとした食材の甘さに感動する身体になっていた。とくにゆでたまごの甘さが身にしみるんだよね~! この1カ月、ゆでたまごは私にとってのスイーツと化していた。
・体重の変化
さて、この生活を始めたところ、最初の1週間はすぐに良い数字が出た。68.1キロから始まって5日目には66.4キロに! スッと1.7キロも落ちたぞ。この調子なら1カ月で5キロは軽く行けるな。よしよし!
ところが2週目で下降線は真横をキープ。66.8キロあたりから上がりも下がりもしなくなった。まさか2週目で停滞期に突入? ウソだろ!?
3週目になって、やや停滞期を脱したものの、それでも下げ幅は小さい。1週目の勢いはどこに行ったんだよ?
そうこうしている間に桜は咲き、そして散り始め、3月31日を迎えたのである。予定していた1カ月が終わってしまった……。最終日の体組成は以下の通りだ。
【2021年3月31日の体組成】
体重 65.7キロ
BMI 23
体脂肪率 17.10パーセント
筋肉量 51.6キロ
内蔵脂肪レベル 9.5(標準)
悪い結果ではないと思う。筋肉量を落とさずに体重と体脂肪率を下げることができたから、ダイエットは成功かもしれない。しかし、当初の減量ペースのまま行けなかったのが残念だ。もっと落ちると思ったんだよ……。体形を見ても、それほど変わった気がしないような……。
ビフォーアフターを比較しても、変化はわかりにくい。
横から見ると、ポッコリお腹がへこんでる気がする。それだけが唯一の救いかな~。
・注意すべき点
今回の甘いモノ断ちダイエットで、「これは良くなかったかな?」と思った注意点を4つお伝えしよう。
1.体重を寝る前に量っていた
まずはじめに間違えたかな? と思ったのは体重の計測時間だ。新しい体重計を買ってきたのがうれし過ぎて、初日に夜、寝る前に量ってしまった。身体づくりに励む多くの人は、朝、体重を量っているそうだ。実際、当編集部で大幅な減量に成功した、羽鳥も和才も朝に計測しているという。
夜は夕食の影響を受けやすいので、朝に量るところから始めた方が良かったかな? と思っている。これからダイエットを始める人は、朝と夜、どちらに量った方が良いか、よく検討して欲しい。私のようにノリで量り始めると、あとで考え直すハメになるかも。
2.有酸素運動を怠った
私は休み期間中にほとんど外出していなかった。1日の歩数が3000歩に満たない日も少なくなかった。ポールダンスの練習をしているとはいえ、内容によっては無酸素運動を繰り返すことも多い。
やはり1日1万歩、せめて8000歩くらいは歩くようにしないと、ダイエットの効果を得られないだけでなく、身体にも良くない。これから始める人は、1日の歩数を意識してみると良いだろう。
3.ナッツを食い過ぎた
口寂しくて、ナッツを食い過ぎてしまった。ナッツは一般的に身体に良いと言われているが、その量には限度がある。2日で1袋(400グラム)は食べ過ぎだった。「〇〇なら食べてもいい!」、その言葉の裏には、限度があることを忘れてはいけない。
4.序盤に食事を制限しすぎた
人の身体にはどうやら「省エネモード」があるらしい。それを停滞期と呼ぶ人もいる。私は序盤に食事を制限しすぎたために、早々と省エネモードに突入し、体重が落ちなくなった。身体を動かすにはある程度のエネルギーが必要なので、ただ食事を制限すればいいってもんじゃないようだ。「昼は抜き」みたいな偏った食事制限をせずに、3食ちゃんと食べた方が良いようである。
・相談相手はいた方がいい
以上を踏まえると、ただ甘いモノを断てば良いって訳ではないらしい。もしも真剣にダイエットをしたいなら、身近に相談できる人がいた方が良い。ジムに通っていたらトレーナーに相談したり、ダイエットに成功した友達に尋ねたり、とにかくノリで始めると、ガッカリする可能性もある。
まず知識を得たいなら、なかやまきんに君のYouTube動画が参考になったので、それを見ると良いだろう。2021年度は始まったばかり。これからダイエットを始める人は、じっくりと取り組んで欲しい。
参考リンク:なかやまきんに君YouTubeチャンネル「ザ・きんにくTV 」
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot:iOS「タニタ Health Planet」