この袋が皿になる──。最初こそ何を言ってるんだと思ったが、マルハニチロのワイルディッシュは一度体験するとクセになる。レンチンして袋を破ればもう食べられることに加え、食後はそのまま捨てられるとあってメチャ楽なのだ。
これまで米だけでなく麺も登場、さらにはから揚げも売られるようになったあたり、おそらく人気なのだろう。まさに時代は時短を求めていると言ってもいいが、1つだけ希望したいことがある。もっとこう……男臭い料理が欲しい!
・男臭い新鋭
そう思っていたところ、思いが届いたのかどうか分からないが2021年3月1日から「牛カルビ焼肉めし」が新しく発売された。そうそう、こういう肉攻めで野郎たちが好きそうなスタミナ系を待ってた!!
牛カルビ焼肉めしの値段は税込203円(スーパー価格)。これまでの商品同様、袋のままレンチンしてビリッと破れば食べられるようになる。ちなみに袋が立つ「スタンディングパッケージ」を採用しているらしい。
では作っていきますかと言いたいところだが……
レンジに入れて4分ほど加熱すれば……
もう出来上がり! あとはこのまま食らえばOKと相変わらずの圧倒的スピードだ。こうなってくると問題は味。レンチンしている時から「今から肉を食います」的な匂いが漂ってきて、なかなかヨロシイ感じがしたがはたして。
・フェイントからピリ辛
期待を胸にまずはスプーンですくってみたら、肉やニンニクの芽といった具材がゴロゴロと入っているのが分かる。そして全体的には炒飯のようにパサッとしていて、いかにもスタミナ系。ここまで「男」を感じるが、一口食べてみると……おや? 意外とアッサリめ……?
一瞬そう思わされるも、実はこれがフェイント! 次の瞬間には辛さが滑り込んできて、一気に焼肉めしのウマさを加速させる。特筆すべきは舌に軽く残るくらいのピリ! 辛すぎず額にほんの少し汗かくくらいなのが最高に心地よい!!
これはそうだなぁ……キンキンに冷房で冷やした真夏の部屋で食べたくなる味と言おうか。ちょっと辛いけど手が止まらないような、スタミナ系でなんとも中毒性のある味をしている。
・もう少し量が欲しい
……とここまで手応えがよかったのだが2点だけ気になった。1つ目は牛カルビ肉で、値段が値段ということもあって卒ない感じということ。あとそれ以上に惜しかったのが「量」である。というのも……
250gと少し物足りさを感じるのだ。男臭いメニューだからなおさらそう。この感じなら600……と強欲は言わないけど、せめて400gくらいあって欲しかった。値段や材料、いろんな理由はあるだろうが、もう一声……もうちょっと満足感があれば嬉しかった。
男の中の男になるにはもう一歩。とはいっても、約200円というのを考えるとスピードと味付けは魅力的だし値段以上のパフォーマンスはしてくれている。伸びしろはあるだけにさらなる進化に期待したい。
参考リンク:マルハニチロ「ワイルディッシュ」
執筆:レンチン原田
Photo:RocketNews24.
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