たしかに私(あひるねこ)も『チャーシュー弁当』と聞いた。公式サイトにはハッキリ『チャーシュー弁当』と書かれており、その主張に嘘はないだろう。しかしミニストップよ、ここまでストイックに『チャーシュー弁当』である必要が、果たしてあったのか?
本日2021年3月23日よりミニストップの新商品『チャーシュー弁当(税抜555円)』が全国で発売されている。あまりにもシンプル、あまりにも裸(ら)すぎるネーミングながら、実際に開けてみると、これがもう狂おしいまでに『チャーシュー弁当』そのものでしかなく最高だった。
・ミニストップの新商品
ミニストップが今年から発売する “やみつキッチン” シリーズの第1弾商品がこの『チャーシュー弁当』である。チャーシューにかかる形容詞がなさすぎるせいで、ちょっとアホみたいなニュアンスが生まれてしまっているのが笑えるが、いざフタを開けてみると……
チャーシューしか入ってなくてさらに笑った。
・強行突破
ご飯の上にのっているのは、見るからに肉厚なチャーシュー4枚と気持ち程度の漬物3切れのみ。『チャーシュー弁当』と書かれてはいるものの、これが大人のやることか。過剰な断捨離の末、ベッドしか物がなくなった現代人の部屋みたいになってるぞ。
普通だったら彩りや栄養に気を遣い、もう少しいろいろ入れたくなりそうなものだが……しかし、この突き抜けたストイックさは尊敬に値する。さて、ミニストップの弁当史上最大級の厚さ(約6ミリ)だというチャーシューは、箸で持ち上げるとたしかに超ビッグサイズだ。
・1枚がデカイ
醤油ベースの甘辛なタレとよくマッチしており、冷たいままでも「おつまみチャーシュー」感覚で食べられるのがいい。逆に温めると肉の柔らかさが増すぞ。見た目通り食べ応えがあるので、満足度はそれなりに高いと言えるだろう。
ただ、1枚食べ終わってから容器を見ると、改めてチャーシューしか入っていないという事実に震えざるを得ない。これぞ究極のコピー&ペースト弁当。残る分身はあと3人。先ほど不用意に「尊敬する」と書いたが、やっていることは基本的にドラゴンボールの天津飯と同じである。
ちなみに、隠れているチャーシュー1枚だけサイズが小さいとかいう、昨今のコンビニ的トラップが仕掛けられていやしないか? と思い調べてみたところ、その心配はなかったことも併せてお伝えしておきたい。よかった、どうやら正直なタイプのアホだったようだ。
・千葉県民にはお馴染み?
さて、ここで一つ補足しておくと、実はこの『チャーシュー弁当』は千葉県のB級グルメとしても知られている。以前『秘密のケンミンSHOW』で紹介されているのをたまたま見たのだが、千葉県民には『チャー弁』という名前で愛されているようだ。
と言っても、元市川市民である当編集部のサンジュンはこの弁当の存在を知らなかったので、本当にそこまでの知名度があるのかは不明である。だがもし超定番のソウルフードだった場合、アホだのコピペだの天津飯だの書いてしまったことを全面的に謝罪する必要があるだろう。申し訳ありませんでした。
・必要アホ
アホだのコピペだの天津飯だの書いたが、私はミニストップの『チャーシュー弁当』のことがけっこう気に入っている。余計な前置きはスッ飛ばして本題にズバッと切り込む姿は見ていて気持ちが良いのだ。まあ全部がそうなったらそれはそれで嫌だけど、世の中にはこういうアホも必要なのではないか。