つい先月、セブンイレブンが自社のジェネリック二郎(ラーメン二郎っぽい商品)である「三代目 豚ラーメン」をリニューアルし、その完成度の高さには私も驚かされたのだが……その矢先である。

ローソンが「今度は俺のターンだぜ?」と言わんばかりに、渾身の一作を繰り出してきたのだ。しかも監修しているのは、あの「ジャンクガレッジ」!

・まぜそばの先駆者

どのジャンクガレッジ? という方のために補足すると、「ジャンクガレッジ」とは埼玉県にある二郎インスパイア系の有名店のことである。

看板メニューは「まぜそば」で、その店名に恥じぬジャンクさ満点なトッピングが特徴。まぜそばというジャンルを築いた店としても知られている。

何年も前だが、私も大宮店に1度だけお邪魔したことがある。食べざかりの20代だった私は、その悪魔的な美味さに衝撃を受けたものだ。県外から多くの客が訪れるというのも納得である。

・ローソンから発売

さて、そんなジャンクガレッジが監修し、2021年3月16日からローソンが新発売した商品が「まぜそば(598円)」である。……そう、「まぜそば」なのだ!

「汁なしラーメン」でもなく「油そば」でもなく「まぜそば」……。いまどきラーメン店がコンビニ商品を監修することは珍しくないが、看板メニューの商品名をそのまま使うとは……かなりの自信と覚悟を感じざるを得ない。

・トッピングをチェック!

ごたくはこのぐらいにしてレンジ加熱……の前に、中身を見てみよう。

▼チャーシュー、卵の黄身(加工品)、ベビースター的な揚げ麺

▼小松菜、フライドガーリック

▼白っぽい塊は背脂入りのニンニク炒めに一味唐辛子をまぶしたものらしい。また、キャベツとモヤシからなる野菜トッピングの下には、海老風味マヨネーズが隠れているぞ。

・食べてみた

ということで今度こそレンジでチン! ふたを開けると、圧倒的ニンニク臭。職場でこれを食べようもんならテロリスト扱いされるか「ニンニクくそ野郎」というあだ名がつくことは間違いないので気を付けてくれ。

真ん中にあった卵の黄身がトロ〜ン。ニンニクと混ざっていた背脂もすっかり溶けている。

まぜそばなので、もちろん汁も少なめだ。粘度はやや高めでトロッと乳化ぎみ。

さっそく天地返しをしつつ、いい感じに混ざったところで ひとくち食べてみると……

おいおい……これ、コンビニ飯で食えるレベルじゃねえぞ……!! ひかえめに言って、マジのマジで美味い。やってくれたな、ローソン&ジャンガレさんよ!

とにかく「濃厚」! もう、この一言に尽きる。ガツンとした醤油ダレ、パンチのきいたニンニク、背脂のコク──。どれも突出することなく絶妙な加減で調和し、濃厚な味わいに仕上がっている。これがもっちりワシワシとした太麺によ〜くからんで、ウマイ! 

フライドガーリックと揚げ麺もかなりイイ仕事をしている。麵ごとレンジで加熱しているのでサクサク感は少し損なわれているが、その香ばしさは味に奥行きを与えつつ、それでいてジャンクさも演出しているぞ。

ときおり海老風味マヨネーズが多くからんだ麺をつかむと、ジャンクさに拍車がかかって これまたウマイ。

ちなみに野菜類は茹でたてほどシャキッとはしていないものの、全体の食感にアクセントを与える役割は十分に果たしている。また罪悪感も少しだけ薄めてくれるので、このジャンクな一杯における唯一の良心ともいえよう。

一方、チャーシューは「可もなく不可もなく」な印象……もっとも、これはどのレンジ麺を食べても毎度思うことではあるが。それだけチャーシューを再現するのは難しいのだろう。いっそのことチャーシューは抜いて、そのぶん麺やタレに注力してほしいと思うのは私だけ?

・ジェネリック二郎界の新星

なんにせよこの「ジャンクガレッジ監修まぜそば」、全体としては相当にクオリティの高い仕上がりだ! ジェネリック二郎界に現れた新星に拍手を送りたい。すごいよローソンさん、さすがだよジャンガレさん!

ぶっちゃけ、これまで食べてきたジェネリック二郎の中で個人的には最も好みの味だったぞ。そんなわけでジロリアンな方も、そうでない方も、機会があれば1度ご賞味あれ!

参考リンク:ローソン「ジャンクガレッジ監修まぜそば
執筆:ショーン
Photo:RocketNews24.

▼カロリーその他はこんな感じ