おうち時間を充実させるテイクアウト商品が人気のいま、はま寿司にて「おうちではま寿司手巻きセット」(税抜2480円)がリリースされた。
スシロー、くら寿司にも同じようなセットがあり、大手回転寿司チェーンではどこでもほぼ「手巻きセット」がテイクアウトできる状況なわけだが……ちょっと待て。
同じ2~3人前なのに、はま寿司だけ価格がワンランク上なのである。これはいったいどういうことか。
・これだけ違う
チェーンによって大人数用のファミリーサイズがあったり、「特上」バージョンがあったりするが、ここではもっともリーズナブルな2~3人前で比較してみる。いずれもシャリつきだ。
「おうちではま寿司手巻きセット」(税抜2480円)はネタ15種に海苔15枚がセット。
スシローの手巻きセット(税抜1980円)についてはサンジュン記者の記事に詳しいが、ネタ10種に海苔24枚。海苔が小ぶりなのが特徴だそう。
くら寿司の手巻きセット(税抜980円)は最安ながら、ネタは8種、海苔18枚だ。
はま寿司、ネタは多いようだが、だいぶ高いじゃないか! これは利用価値を探りたい。
・「おうちではま寿司手巻きセット」税抜2480円
実際に買ってきて内容を検証したのだが、手提げ袋から出して、まず見た目に驚いた。この美しい盛りつけを見ていただきたい。記念日など特別な席で、そのまま食卓に出してもまったく恥ずかしくない丁寧さだ。
どんな内容か、ネタ15種を一気に挙げてみるぞ。
・活〆ぶり
・活〆まだい
・サーモン
・まぐろ
・まぐろたたき
・コーン
・いくら
・ほたて
・ツナサラダ
・とびこ
・シーフードサラダ
・えび
・きゅうり
・かにカマボコ
・たまご
普段は握りに使われる、いわゆる鮮魚が「ぶり・まだい・サーモン・まぐろ・ほたて」といったところ。いずれも3切れずつ入っている。
「ぶり」や「まだい」が入っているのは本格的で嬉しい。寿司らしい寿司という印象。
きゅうりは巻きやすくスティック状にカットされていた。えびは生ではなく蒸しえび。
残りはコーンやツナといった軍艦ネタだが、とにかく種類が多い!
魚卵は「いくら」と「とびこ」の両方あるし、マヨネーズ和えも「ツナサラダ」「シーフードサラダ」「コーン」と3種類もあるぞ。
……あれ? いま気づいたのだが、ネタ15種のはずが数えてみると17種ないか?
まぐろ、サーモンが「切り身」と「ぶつ」の両方あるんだー!! すごい!
ここでドヤって「17種です」といわないところがすごいよ、はま寿司さん! 良心のかたまりだよ!!
人肌の温度のシャリは460gほど。十分な量である。
海苔はカット済みのものが15枚入っている。大きさも十分だと思う。では手巻き寿司スタート!
好きな具を好きなだけ盛って、ぐるりと巻けば……
うん、美味しい! 十分によいネタである。そして楽しい!!
大人になってから「手巻き寿司」経験値が低いためか、うまく三角コーンを作れずどうやっても「太巻き」になってしまう。お尻からボロボロこぼれるのだが、それもまた楽しい! 意味もなく笑いがこみ上げてくる。
マヨネーズ3種盛りにしてみたり、かにカマボコにとびこを足してプチプチ食感にしてみたり、やりたい放題だ。ほんのり甘いたまごが大変に美味しかった。
さらに嬉しいのが、わずか税抜180円で「追加シャリ(12貫)」を購入できること!
海苔を半分に切って、くるりと巻けばオリジナル軍艦を作れる!
2種盛りとか3種盛りとか、好きな味にできるのがイイ。
もちろん、普通に「握り」状にしても食べられるぞ。
ちょっと失礼な言い方になるが、いわゆる100円寿司は職人の技術とか、指先から伝わる微妙な体温とかあまり関係ない。買ってきて家で作っても、理論上はたぶん同じ味なのである!
折り詰め寿司もいいが、手巻きだと「できたて」感もあって、より美味しい気がする。
最後に残ったネタでミニミニ海鮮丼ー!
手巻き寿司、楽しすぎる。ネタは十分すぎるほどあるので、シャリさえ足せば、よく食べる人でも満足できるだろう。これだけの内容なら価格にも納得。ちょっと特別な日に食べたい、本格派の手巻き寿司セットだ。
・Web予約がおすすめ
なお、Web予約するだけでテイクアウト商品は全品5%オフになる。会員登録など多少の手間がかかるが、予約しておいて損はない。
価格の面でも上位だが、それに見合う充実の内容。15種(17種)もあると、本当に「なに食べよう」と迷ってしまうほどのバラエティだ。
公式サイトでは「まぐろ」を醤油やめんつゆに漬けて「漬けまぐろ」、「まぐろたたき」にたくあんをプラスして「とろたく」などのアレンジも挙げていた。さらに迷わせる気か。
リーズナブルに食べたいときのスシローやくら寿司と使い分けもいいだろう。ちょっと豪華に手巻きパーティーをしたいとき、「はま寿司」をぜひお試しあれ!