ふとオムライスが食べたくなったとき、ポムりたいと思う人は少なくないはず。ポムとはもちろんオムライス専門店「ポムの樹」のこと。およそ40種類ものオムライスを提供してくれる圧倒的なメニュー数に加え、なんと言ってもあのフワトロ具合がウマいポムである。
ただ、コンビニのように全国どこにでもあるとはいかず。ある程度、人の多い場所に行かないと店舗がないのが難点……と思っていたら、どうやらその考えは大きな間違えだったらしい。こういうのもなんと……ポムの樹の冷凍食品「ポムオム」があったのだ!
・結構前から存在する冷食
「何を今さらバッキャロー」という人もいるだろうが、恥ずかしながら私は令和になるまで冷凍ポムオムのことを知らなかった。一体いつからあったのか。気になったので調べたら、どうやら初めて販売されたのは2015年9月。結構ロングセラーだったから余計に恥ずかしい。
恥の上塗りになってしまったことはさておいて、私の経験上ほとんど見かけなかったあたり、わりと広い売り場がないと置いていない傾向にあるはず(偶然かもだけど)。現にテリトリーにしているスーパーにはオムライスがあってもポムなし状態。そこで……
探し回ること数店舗。冷食コーナーが充実しているお店を血眼で駆け回ったところ、ようやく「ポムオム」を捕獲することに成功した。ちと苦労したが、これでいつでもどこでもレンチンひとつでポムれる!
・冷食ポムの実力は?
さて、冷食でポムるにあたり問題は1つ。あのフワトロ具合をどこまで再現しているのかであろう。ただし、私も鬼軍曹じゃない。お店で食べる作り立てホヤホヤと同じくらいでないと認めない──なんて無茶ぶりはしない。
何しろ値段は税抜298円。そこは負けて当たり前というか、同じ土俵で比べちゃいけないことは分かっている。あくまで焦点はどこまで本物に近づけているのか……と思いきや!
ポムオムのパッケージに……
「うちで食べてもふわ巻きなんです」と書いてあるから、ちょっぴり期待してしまう自分がいる。今の時代の技術ならワンチャンあるかも……!
もちろん、冷凍食品だから調理はカンタン。ちなみに袋の中には冷凍されたオムライスとケチャップの2つが入っているだけと、いたってシンプルな構成だ。
やることは袋にフォークの先くらいの小さな穴をいくつか開けて、レンジで温めるのみ。それで待っていればオムライスが出来上がるのだからイイ時代になったものである。
仕上げでチンしたオムライスにケチャップをかけたら完成。たったこれだけで即ポムできるなんて……。改めて感動したところで確認作業に入ろう。まずは感触を確かめるべくナイフをオムライスに入れてみた。
スゥッ……そんな効果音が出るような感じでフワを感じる。国産卵と国産米を使用するなど、随所にこだわりがあることもあってか、冷凍じゃないと言われても信じてしまいそうなくらいオムライスとして成立している。
冷食の卵料理でそれらしい「フワ」を演出しているのはかなりアツい。本家と比べたら “越えられない壁” があるのは否めないが、これなら合格点を与えられるのではないだろうか。中のチキンライスも絶妙にしっとりしていて健闘しているし。
肝心の味はポムの樹だけあって安定のクオリティ。老若男女が安心して食べられるオムライスと言えば伝わるだろうか、卒なくウマい。点数をつけるなら90点。本家までとはいかないまでも、やはり安い値段でポムれる……全国どこでもポムれるのは大きな強みだ。
・あと少し量が欲しい
惜しい点をあげるならば量か。230g(オムライスは200g)と少なめなため、人によっては足りないかもしれない。それ以外は冷食だけあって圧倒的なスピード感があるし、手軽に安く美味しいオムライスを食べられる。
まぁポムの樹のオムライスはいろんなものと合うのは周知の通り。家だからこそできるアレンジもあるし、単品というより組み合わせで楽しむ冷食と言えそうだ。通販でも取り扱っているからアレコレ試してみると楽しいかも。
参考リンク:ポムの樹、プレスリリース
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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