昨年末から始まったGoTo超スシローキャンペーンもいよいよ大詰め。2021年2月19日から28日までファイナルである『超まぐろづくし』が開催されている。マグロがウマイことで知られるスシロー。様々なまぐろが食べられるこのキャンペーンは気合が感じられる。
誠にファイナルにふさわしい。しかし、回転寿司マニアいわく、これはスシローの陰謀なのだという。一体何が陰謀だと言うのか?
・鮮魚久良々さん
そんな話を私(中澤)にしてくれたのは回転寿司マニアの鮮魚久良々(せんぎょくらら)さんだ。すでに『超まぐろづくし』を1度味わったという鮮魚さんはその内容についてこう語る。
鮮魚久良々「大切りびん長鮪(2貫100円)や本鮪赤身(2貫150円)などのコスパ系も良いですが、オススメは生本まぐろ2貫盛り(300円)ですね」
鮮魚久良々「同じ本鮪赤身なのに、なぜ値段が違うのか疑問に思う人もいるでしょうが、生本まぐろの “生” は水揚げされてから一度も冷凍していないという意味です。配送などに手間がかかっているのはもちろんですが、味も違い、生本まぐろは、本鮪赤身に比べてキレやくちどけなどが生き生きとしています。これを食べ比べてみるのも面白いかも。
さらに、生本まぐろの大トロは脂の甘みも加わり、鮪にこだわるスシローの中でも最強クラスのネタと言えるでしょう。安めから高めまでバランスの良いラインナップかと思います」
──良いキャンペーンですね。長い間開催されてきたGoTo超スシローキャンペーンのトリにふさわしい。
鮮魚久良々「ええ。良いキャンペーンですよ。わかりやすくスシローの良さを推してきてます。ちょっと推しすぎなくらいに……ね」
──と言いますと?
・回転寿司マニアが語るスシローの陰謀
鮮魚久良々「スシローと言えば鮪。そんな鮪特集が何カ月も続いたGoTo超スシローキャンペーンのファイナルでやってくる。このセンセーショナルさはスシローが作った流れです。さらに、公式サイトも店も鮪一色で、スシローファンの注目は今『超まぐろづくし』に集まっていることでしょう」
──おもむろにタッチパネルを操作し始める鮮魚久良々さん。一体何が起ころうとしているのか?
鮮魚久良々「しかし、古今東西、センセーショナルな話題がある時は、裏で何かが動く時。そう考えて、改めてメニューを見た時、私は気づいてしまったんです。スシローの陰謀に。それがこいつですよ!」
──ピピピリピ! 到着した商品をお取りください! その時、響き渡る注文品到着の合図。ハッとして注文レーンを見てみると……な、なにィィィイイイ!?
ジャンボほたて貝柱が300円皿に2貫乗っているゥゥゥウウウ!!!
鮮魚久良々「そう! 普段は1貫300円(都市型店舗では320円)のジャンボほたて貝柱が、エリア限定でダブルジャンボほたて貝柱になっているんです。実質半額ですよこれ。
考えてみたら、超まぐろづくしは特段安くなっているわけではないんですよね。ウマイだけで。にもかかわらず、そのお祭り騒ぎ感は、ひょっとしたらダブルジャンボほたて貝柱の存在を隠すためなのかもしれません。裏に隠れてこんなものを通してくるなんて……スシロー恐るべしと言う他ありませんね」
──というわけで、『超まぐろづくし』キャンペーンの裏にはダブルジャンボほたて貝柱が潜んでいた。回転寿司マニアの唱えるスシロー陰謀論はよく分からなかったが、とりあえず高コスパなメニューが加わっていることは分かったので、スシローに行った際は探してみてくれ。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.