ファミレスやファストフードではおなじみの、子ども向け「キッズメニュー」。ある世代以上なら「デパートの屋上レストラン」や「駅ビルの食堂」のお子様ランチがきっとごちそうだったはず。

価格も量も控えめなぶん「○歳以下限定」となっていることが多いと思うが、ココスではこれまで小学生以下対象だった『あらいぐまラスカル』コラボメニューを全世代でオーダー可能に。「多くのファンからのご要望にお応えして」というから、熱いリクエストがあったのだろう。

もうキャラクター商品にキャッキャする年齢ではないのだが、記者として様子を見に行ってみよう。


・ラスカルコラボメニュー2種

メニューは「ラスカル 包み焼きハンバーグ(税抜990円)」と、「ラスカル バスクチーズケーキ(税抜590円)」の2種類。これまで小学生以下対象だったものが、誰でもオーダーできるようになった。ただし価格は通常価格と子ども価格の2段階ある。注文してしばし待つ。

同アニメ、放送は1977年だというから40年以上前! キッズメニューは小学生以下だから、親世代でさえリアルタイムで見ていないと思われるのに、「世界名作劇場」強すぎる!

でもまぁ、日本的な展開だともいえる。アニメやゲームやキャラクターグッズなどのポップカルチャーに年齢の境界がないのが日本。むしろ大人をターゲットにした方が、大きな金額が動くからな……。

などと皮肉っぽいことを考えていたら、料理が到着。おおっ、包み焼きのアルミホイルがラスカルなのね!

「じゃ~ん」とでもいうようにコック姿のラスカルがナイフとフォークをもっている。カ、カ、カワエェェェ! これじゃ、破れないっ!! どうやって食べろと!?

ほかにライスとフライドポテトが別皿でついてくる。追加料金でライス大盛りも可能。


『ピタッと!ラスカル立体マグネット』のおまけ付き。中身がわからないランダム封入で、5種+シークレット1種だ。ココスのユニフォームを着たラスカルが、ペン置きや輪ゴムかけなどの便利グッズになっている。

タライ風呂に入って鼻歌を歌っているラスカル……ではなく、クリップ入れ。マグネットでデスクなどに貼りつけられる。これもカワエェェェ!

最初の穴開けは店員さんがやってくれたのだが、アルミホイルを破るのがつらい……! でも開けないと食べられないっ!!

中身はデミグラスソースとチーズのハンバーグ。アルミホイルの中が、ひたひたになるくらいのたっぷりソースだ。

旨い! 失礼ながらファミレスレベルを超えるジューシーなハンバーグ! これラスカル関係なく美味しい!


コラボメニューはもう1種類あって、「ラスカル バスクチーズケーキ」にはココアパウダーでラスカルの絵が描いてある! ポンポンと押された肉球がキュートだ。こちらもマグネット付き。


・いい歳した大人もノックダウン


ぐう、やられた……! 可愛いじゃないか。


実は筆者、最初に訪れた店舗では早々に「アルミホイル完売」で食べられなかった。2軒目でようやく出会えた結果が今回のレポートだ。すでに大人気!?

マグネットはなくなり次第終了。ほかにもキッズ限定でラスカルの「オリジナルぬりえ」配布やバースデーサービス、LINEスタンプなどのコラボレーションを展開中。

可愛らしいビジュアルとは裏腹に、同作はウィスコンシンの自然の中で、野生動物との交流の難しさが描かれる、ちょっぴり切ない物語でもある。そもそもアライグマは獣害の原因だったり、狩猟の対象でもある。貧困や階級社会、自然破壊などシビアな現実もチラ見せしてくるのが「世界名作劇場」の魅力。機会があればアニメもぜひ!


参考リンク:株式会社ココスジャパンラスカル公式ウェブサイト
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.